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2007年04月11日 12:26:40
俺たちに明日はない
 映画「俺たちに明日はない」のDVDを三月上旬に見ました。

 原題は「BONNIE AND CLYDE」で、1967年の映画です。

 有名な映画ですが、私にはあまり面白くなかったです。

 若者の破滅的な疾走と愛を描いた作品なのですが、いかんせん“疾走感”が足りませんでした。

 なんだか、もたもたとした印象で、それは途中で加わったクライドの兄夫婦のせいもあると思います。

 こういった青春映画は、「疾走しているんだ!」という感じが欲しいのですが、残念ながら本作にはそういった感じがありませんでした。

 古い映画なので、公開当時はこれでも疾走感がある方だったのかもしれません。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。最後まで書いています)

 刑務所帰りのクライドは車を盗もうとしてボニーという女性に出会う。

 美人の彼女は、現在の生活に不満を持っていた。

 ボニーとクライドは意気投合して旅に出る。二人は車を盗んでは乗り替えながら旅を続けていく。

 ある場所で彼らは、家を銀行に奪われた農夫に出会う。そして、銀行強盗をする決意をする。

 彼らは運転手役の男を仲間に引き入れ、銀行強盗をする。そこで人を殺して指名手配になる。

 ボニーはクライドに抱かれることを望んだがクライドは不能者だった。

 クライドは、兄夫婦を呼び寄せ、運転手役の男と計五人の旅を始める。

 五人は旅をしながら強盗を働き続ける。

 だが、そんな旅も長くは続かなかった。クライドの兄が警察に撃たれ、その妻は警察に捕まった。

 ボニーとクライドも怪我を負い、運転手役の男の実家に身を寄せる。

 二人には破滅の日が近付いていた。だが、そんな危機的状況のなかで、クライドは性的機能を回復し、二人は結ばれる。

 そして、ボニーとクライドを殺すために警察の罠に、二人は飛び込んでいくのであった。



 クライドの兄が出て来たときに、「フレンチ・コネクションだ!」と思いました。

 ジーン・ハックマンです。

 彼はよかったのですが、その妻が酷かったです。何もできないのに権利だけ主張して、重要な局面でパニックになり、周囲を危険にさらす……。

 ボニーでなくとも「彼女を追い出せ」と言いたくなります。能力が生命を支える状況では、無能は罪ですので。



 最後の銃撃戦が有名な映画なのですが、特に「凄い」と思うこともなく、「ああ、なるほどこういう感じなのか」と思いました。

 それまでの映画のテンポが遅かったので、そう感じたのかもしれません。



 全体の印象として、時代の経過で色褪せるタイプの映画だと思いました。少なくとも、私にとってはそうでした。

 こういった映画は、同時代に見ないと駄目だなと感じました。
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