映画「アフリカの女王」のDVDを五月上旬に見ました。
1951年の映画で、監督はジョン・ヒューストン、主演はハンフリー・ボガート、ヒロインはキャサリン・ヘップバーンです。
古い特撮系アクション映画なので、まあ、推して知るべしという感じです。
まあ、こんなもんだろうという感じの出来でした。それほど面白いものではありませんでした。
ちなみに、「アフリカの女王」というタイトルが付いているのですが、アフリカに住んでいる女王の話ではありません。
無生物だけど、女性扱いされるものです。
勘の鋭い人はすぐに気付くと思います。
それは船です。
この映画は、「アフリカの女王」号という民間船で、アフリカの川を下り、敵国の軍艦を沈めるというお話です。
かなり、無茶をします。
ストーリーとしては至極単純で、川を下る間に、様々な困難があって、その困難を主人公とヒロインが乗り越えて行くものです。
基本的にそれだけです。
あとは、サファリパークよろしく、動物の映像を挟んだりして、当時としては擬似旅行気分を体験できるといった内容になっています。
既にそういった映像を見慣れている現代では、特にそれらを凄いと思うこともなく、SFXもちゃちいので、「まあこんなものか」という印象しか持てません。
そういった映画でした。
以下、粗筋です。(ネタバレあり。最後まで書いています)
第一次世界大戦初期、ドイツ軍によってアフリカのある村が襲われ、人々が連れ去られた。
その村にいた宣教師の男は憤死する。そしてその妹だけが残される。
その村に通っていた川蒸気の船長は、その妹を安全な場所に移動させようとする。
しかし妹は、ドイツ軍への復讐を誓い、危険な川を下り、湖を支配しているドイツ軍の軍艦を沈めようと言い出す。
だがその間には、急流や砦などの難所がたくさんある。
船長は反対するが、その妹に惚れてしまい、不承不承従う。
そして、彼らは川を下りきり、ドイツ軍の軍艦に迫る。彼らは、アフリカの女王号を改造して、特攻魚雷船に改造していた。
しかし、彼らは嵐に遭い、船から落ちて、ドイツ軍に捕らえられる。
二人は死刑と決まる。妹は死ぬ前に結婚したいと言い、船長権限で夫婦になる。その結婚の誓いの間に、湖をさまよっていたアフリカの女王号が軍艦にぶつかる。
軍艦は大破して、彼らは初期の目標を達成する。
ラストのひねりはなかなか面白かったです。
船長権限で結婚するのは、「そういえば、そういうネタがあったな」と思いました。時々、物語の中で出てくるので。
あと、主人公が三枚目だったのが、けっこう意外でした。
この手の話の主人公は、二枚目だろうと勝手に思っていましたので。
それだけでなく、主人公はずっと女性の尻に敷かれていました。
珍しい主人公だなと思いました。