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2007年09月05日 13:38:09
野性の少年
 映画「野性の少年」のDVDを七月中旬に見ました。

 1969年の白黒映画で、フランソワ・トリュフォーが監督、脚本、主演です。

 内容は、アヴェロンの野生児の話です。

□Wikipedia - アヴェロンの野生児
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82...

 フランソワ・トリュフォーは、ヴィクトール少年に教育を施すイタール医師を演じています。



 映画はなかなかよかったです。

 周囲の人間とコミュニケーションの取れないヴィクトールに、イタール医師が手を替え品を替え、様々な方法で失敗もしつつ、コミュニケーションの方法を教えていきます。

 イタール医師は基本的にはヴィクトールと距離を置いているのですが、「コミュニケーションの仕方を教える」という教育内容と相俟って、徐々に愛情を抱いていきます。

 これは父性を感じさせる愛だなと思いました。

 初めから全肯定で持っている愛ではなく、やり取りでもって芽生えていく父としての愛。

 全力で少年を守るのではないが、自分ができる範囲で守って上げたい。そういった心の距離感を感じました。



 少年も非常に魅力的でした。

 しかしまあ、あんな演技をずっと続けていたら、子役本人にも何か精神に影響が出るんじゃないかと思いました。

 かなり奇矯な少年ですので。



 個人的には、イタール医師の教育が面白かったです。

「なるほど、そうやって教えるのか」

 そう思うやり方が次々に出てきます。

 特に、文字という概念がない少年に、段取りを踏ませて文字を教えていく様子は感心しました。

 こういった詰め将棋みたいな話は好きです。



 以下、粗筋です。(特にネタバレ的な話ではないので、そのまま書きます。)

 アヴェロンの野生児と呼ばれる狼に育てられた少年が捕まった。

 彼はパリに連れてこられて、医師に預けられる。

 医師は少年に、人間としての教育を施すことになる。

 しかし少年は意思疎通ができない。そこで、その教育はもっぱらコミュニケーションについてのものになる。

 耳があまり聞こえず、しゃべることもできそうもない少年は、物を整理することが大好きだった。

 医師は、少年のその性格を利用して、形と文字の対応、言葉の対応について教えていく。



 さて、フランソワ・トリュフォーについて少し書きます。

 フランスのヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人として有名です。

 以前見た映画では「勝手にしやがれ」の脚本も書いています。

 まだ、見ていないのですが「大人は判ってくれない」も見たいと思っています。

 町山智浩氏の本に書いてあったのですが、初期のスピルバーグが敬愛していた監督だそうです。

「野性の少年」は、古い映画なので、もっと退屈かと思っていましたが、普通に面白かったです。

 これなら、「大人は判ってくれない」も期待できそうだなと思いました。
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