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2007年10月03日 13:57:25
ミセス・ダウト
 映画「ミセス・ダウト」のDVDを八月下旬に見ました。

 1993年の映画で、原題は「MRS. DOUBTFIRE」。

 doubtは疑いや疑念という意味なのですが、doubtfireという単語は辞書では出てきませんでした。

 主人公は、新聞の見出しを見ながらこの名前を瞬間的に閃いていましたが、どういった意味なのでしょうか?

 そう思っていたら、友人が調べて教えてくれました。

「doubtfire」は、新聞の見出し「Police Doubt Fire Was Accidental.」の単語2つを無理やりくっつけたのです。見出しの意味は、「警察は出火の原因を偶然だと見ています」かな。

□Wikipedia - Mrs._Doubtfire
http://en.wikipedia.org/wiki/Mrs._Doubtfire



 さて、この映画の監督は、クリス・コロンバスです。

「グレムリン」の脚本、「グーニーズ」の脚色、「ホーム・アローン」の監督といった経歴から分かるように、コメディーが得意のようです。

 いやまあ、「グレムリン」は監督が原型を留めないほどいじったようなので、元はああいった感じではないでしょうが。

 ちなみに、「ミセス・ダウト」もコメディーです。

 また、最近では「ハリー・ポッター」シリーズや、「RENT」の監督もしています。



 この映画は、女装コメディーです。

 主演のロビン・ウィリアムズが老婦人に変装します。

 同じ女装コメディーでは、ダスティン・ホフマンの「トッツィー」があります。二つを比べると、「トッツィー」の方が女性っぽくなっていました。

 これは元の素材の差だろうなと思いました。

 ロビン・ウィリアムズは顔がでかく体が太く、ダスティン・ホフマンは顔が小さく体が細いので、どうしてもダスティン・ホフマンの方が美人になります。

「ミセス・ダウト」は、「トッツィー」よりも緩く作られており、シナリオの密度も薄くなっていました。

「トッツィー」は、ちょっとドタバタし過ぎな感じがしましたので、間ぐらいだとちょうどいいかなと思いました。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。終盤直前まで書いています)

 主人公は七色の声を持つ声優。彼は無職状態が長く続いている。

 彼は奔放な男で、子供たちをいつも大喜びさせる。だが、内装デザイナーの妻にはよく怒られていた。

 子供の誕生日の日、主人公は家に多数の動物を連れてくる。妻は、近所からの連絡で慌てて戻って来て激怒する。

 主人公は離婚され、子供に一週間に一度しか会えなくなる。

 彼は、妻の家政婦募集に、変装して応募することにする。主人公は七色の声を持つので、女の声もばっちりだ。

 最初は慣れない家事に苦戦していたが、勉強して、本物の家政婦も真っ青な技術を身に付ける。

 そんな折り、主人公は、妻に新しい恋人ができたことを知る。彼は富豪で、彼女に求婚しようとしていた。

 主人公は、この再婚を邪魔しようとする。妻は、レストランで富豪と会う約束をする。

 また、その頃、再就職していたテレビ番組の社長に目を掛けられ、番組企画のプレゼンをしなければならなくなる。

 恋の妨害と、社長へのプレゼン。その場所と日時が重なってしまったために、主人公は右往左往するはめになる。



 この映画の序盤の主人公の振る舞いを見て、「これは離婚されるな」と思いました。

 自由奔放なのと、社会のルールを守れないのは違うので。

 ルールが守れないのならば、社会から弾き出されます。この離婚は仕方のないところです。



 こういった離婚に伴う親権争いの映画を見るたびに、子供が可哀相だなと思います。

 子供にとっては、理解不能なことでしょうから。

 特に、核家族化した現代社会での離婚は、子供へのダメージが大きいと思います。
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