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2008年03月21日 16:18:24
陽のあたる場所
 映画「陽のあたる場所」のDVDを二月上旬に見ました。

 1951年の白黒映画で、監督はジョージ・スティーヴンス。脚本はマイケル・ウィルソン他です。

 主役はモンゴメリー・クリフト。ヒロインはエリザベス・テイラーです。

 TSUTAYAディスカスで借りたのですが、パッケージには160分(180分かも)ぐらいと書いていたのですが、実際は122分でした。

 終盤、「おかしいな、これで映画は解決なのに、あと数十分も何をするんだろう」と思っていたら、あっさりと終わって、「うわっ、パッケージに書いてある時間は嘘だ!」と驚きました。

 おかげで、映画を見た感覚が、実際の映画とかなりずれてしまいました。

 情報は正確じゃないと困ります。

 何だか、はめられた気分です。



 さて、気を取り直して感想です。

「うーん、分からなくもないが、微妙だな」というのが素直な感想です。

 主人公の苦境を描いた映画なのですが、その主人公に感情移入ができない。

 自業自得とは決して言えないけど、だからといってあまり同情できない。とはいえ、それで受ける主人公の被害は、そういった部分を差し引いても過酷過ぎる。

 まあ、世の中全てがきれいに割り切れるわけではないですが、どうなのかなと思いました。

 エンターテインメント作品ではないと言い切ればそれも分かるのですが、そうでもないような気もしますし。

 なぜそういった感想を抱いたのかを解説するために、まずは粗筋を掲げます。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。最後まで書いています。一応サスペンスなので、結末を見たくない人は避けて下さい)

 主人公は、敬虔な母親を持つ青年。彼の母親は、富豪の一族の出だったが、その信心ゆえに家族と袂を分かっていた。

 主人公は富豪の許に行き、そこで一族の経営する工場の職を得る。

 彼はその富豪の家で、一人の女性に出会う。その輝くばかりの美貌に彼は憧れを抱く。主人公にとってその女性は、成功と富を代弁する象徴となる。

 主人公は工場で働きだす。そこで、一人の女工と親しくなる。

 それからしばらく経ち、主人公は出世を言い渡される。「一族の者が最下級の仕事をしているなど見栄えが悪い」というのがその理由だ。

 主人公は、憧れの女性に一歩近付く。そして、社交界でもその女性に会い、親しくなる。

 だが、下働き時代の女性が妊娠した。彼女は主人公に結婚を迫る。

 目の前に輝く女性がいて、その相手と富を手に入れられそうなのに、全てが破綻しかかっていた。

 工場の規則で、従業員同士の恋愛沙汰は固く禁止されていた。もし全てがばれれば、憧れの君は自分の許を去り、職も失ってしまう。

 主人公はノイローゼ気味になる。そして、朦朧とした頭のまま、杜撰な殺人計画を立てる。

 彼は計画の場所に女性を連れていく。だがそこで事故が起こった。湖の上のボートに乗った女性は、誤って自分から落ちてしまう。

 計画とは大きく違ってしまったが、全ては上手くいった。主人公はそう信じ込もうとした。

 しかし、警察は死体の犯人探しを始めた。そして、杜撰な計画を立てていた主人公は追い詰められていく。

 主人公は逮捕され、裁判に掛けられる。

 殺意はあったが殺していない。主人公は自分が殺人を犯していないことを主張する。しかし、全ての証拠は彼が殺人犯であることを示していた。

 周囲は敵ばかりだった。それでも憧れの女性だけは彼を信じてくれた。だが、その気持ちも彼を救うのには役に立たなかった。

 主人公は有罪を言い渡されて死刑台に送られていく。



 粗筋を書いていて気付きましたが、脚本は非常によくできています。いい骨格をしています。

 ということは、時間を間違って鑑賞していたせいで、鑑賞後の印象が悪かったのだなというのが分かりました。



 さて、主人公に感情移入ができなかった理由を書きます。

 それは主人公が意図的に二股を掛けていて、最初は「手が届かない女性の代替品」として工場の女性を相手にし、目的の女性が手に入りそうになった時点で躊躇なく切ろうとすることです。

 これが、最初に女工と付き合っていて、後で上流階級の女性に会ったのなら、そこに葛藤が生じて感情移入しやすかったと思います。

 しかし、映画では、上流階級の女性との出会いが優先され、下層階級の女性との出会いは後付けです。

 なので、主人公が倫理的に問題のある人物に見えます。

 そのため、最初から主人公に感情移入ができませんでした。



 あと、映画を見ていて思ったことがもう一点あります。

 アメリカ映画を見ていて時々思うのですが、なんだか出会ってからベッドインまでの時間が異常に短いです。

 なんというか、初デート、そのままベッドインという感じです。時には、会ってその日の内にベッドインです。

 アメリカではそれが一般的なのでしょうか? それとも映画の尺の問題なのでしょうか? どうもそこら辺の一般常識が分からず、けっこう気になっています。

 お国柄というのもあるのでしょうが、原子と原子がぶつかってくっつくような勢いで、男女が出会ってすぐに結合する感じです。

 うーん、本気でよく分かりません。
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