映画「マッシュ」のDVDを五月上旬に見終わりました。
なんやかやで、見終わるまでに三日ぐらい掛かりました。まあ、通して見るほど面白くなかったわけなのですが。
1970年の作品で、原題は「M★A★S★H」。監督はロバート・アルトマン。原作はリチャード・フッカー。脚色はリング・ラードナー・ジュニア。
DVDにはインタビューが付いていたのですが、この作品はアカデミー賞の脚本賞を取っています。
でも、監督のロバート・アルトマンは、脚本を完全に無視させて全俳優にアドリブだけをさせて撮ったそうです。
撮り方は、同監督の「ゴスフォード・パーク」とほぼ同じで、全員が同時にしゃべっている中、誰を撮っているか俳優に知らせずにカメラを回すというものだったということでした。
さて、この映画は、ベトナム戦争(1959〜1975年)に対する反戦映画の意味を持った、朝鮮戦争(1950年〜1953年)の映画だそうです。
そういった予備知識なしに見たのですが、見た正直な感想は「戦争バカコメディー」という感じでした。
主人公たちは徴兵された軍医たちで、戦場の野戦病院でバカをやるといった話の内容です。
ブラックユーモアとかではなく「単なるバカ」にしか見えず、はっきりいって面白くなかったです。
また、「やるぜ戦争イェーイ」「戦場だから不倫しまくるぜイェーイ」という乗りで、見ていて萎えました。
特に後者の、「旦那や奥さんが本国にいるけど、戦場だからやりまくるぜ」という乗りは不快でした。
また、話に明確な筋がなく、シーンの羅列にしか過ぎなかったのも見る気を失せさせる要因でした。
インタビューで監督自身が言っていましたが、ストーリーの明確な筋がなく、いったん完成した後、どうしようと思い、スピーカーでの放送を付け加えることによって筋らしきものを付けたということでした。
なんというか、ぶつ切りの印象です。
こりゃあ、脚本家が怒るわと思いました。
というわけで、有名な映画のようですが、私の感想としては「全く面白くないひどい映画」という印象でした。
きっと公開された時の時代背景などがあってヒットしたのでしょう。
現代人の目から見て面白い映画とは到底思えませんでした。
以下、粗筋です。
主人公たちは、徴兵されて朝鮮戦争に駆り出された軍医たち。
彼らは、仲間の軍医や看護婦たちと、野戦病院でバカをやって日々を過ごす。
特に筋らしき筋はないので、こんな感じです。
完全な外れだなと思いました。
あと、朝鮮戦争なので、お隣の日本にも来ます。場所は福岡県小倉市。
えー、ここどこ?
まあ、それはいいとして、日本にいる時のBGMが全部中国風なのはハリウッドクオリティだなと思いました。
日本がまともに描かれる映画は少ないですので。