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2008年10月24日 01:57:02
アメリカン・ビューティー
 映画「アメリカン・ビューティー」のDVDを九月中旬に見ました。

 1999年の作品で、監督はサム・メンデス、脚本はアラン・ボールです。

 サム・メンデスは「ロード・トゥ・パーディション」(2002)や、「君のためなら千回でも」(原題:The Kite Runner)(2007)を撮っていますね。



 映画の題名からどんな映画か分からなかったのですが、見てみると非常に面白かったです。

 こういった、一見不条理でありながら、人生の側面を切り取って見せる不思議な映画は、どうやって脚本を組み立てていくのか謎だなと思いました。

 なんと言うか、ブロックを組み上げたような構造の映画ではなく、もやもやとしたものを、もやもやとしたまま、ぎゅっと凝縮して形にしたような内容でした。

 とはいえ、分解していけば当然それぞれの部品の意味や役割も明確です。でも、発端の部分でロジックじゃないタイプの話だよなと感じました。



 以下、粗筋です。(中盤ぐらいまで書いています。ネタバレは特に気にしなくてもいい映画だと思いますので普通に書きます)

 主人公は冴えない中年男性。彼には、不動産販売をしている勝ち気な妻と、何を考えているのか分からない思春期の娘がいる。

 彼は広告マンだったが、リストラの対象にされ掛かっていた。

 主人公はある日、妻とともに娘のチアリーディングを見に行く。そして一人の少女に恋をする。彼女は娘の親友だった。そして美貌を自慢にして、誰それと寝たということをしきりに口にする子だった。

 娘の親友が主人公の家にやって来る。彼女は主人公のことを可愛いと言う。そして、体を鍛え直したら寝てもいいと娘に言う。その話を聞いていた主人公は、体を鍛え直そうと決意する。

 主人公の家の隣には、最近新しい家族が越してきた。元軍人の父親とその妻と息子。息子はかつて精神病院に入っていたこともあり、主人公の娘と同学年だった。

 元軍人の息子の若い隣人は、ビデオカメラをいつも持ち歩き、主人公の娘をよく撮影していた。彼女がその苦情を言うと、「君が美しいから」と答える。

 変な人間だが、自分を美しいと言ってくれる。彼女は次第に恋に落ちる。

 主人公はあるパーティーに出席する。妻が営業のために参加しているパーティーだ。彼女はそこで、やり手の不動産業者に露骨に媚を売る。

 そこで主人公は、給仕のアルバイトをしている若い隣人と顔を合わせた。

 妻に辟易していた主人公は、若い隣人に麻薬をもらう。若い隣人は、裏で薬の売人をしていた。

 主人公は彼と意気投合する。そして、主人公は自分を解放することを取り戻す。

 主人公の変貌に驚く妻と娘。彼は会社を辞め、退職金でこれまで変えなかった車などを買う。そして体を鍛えて、恋を実らせようとする。

 だが、主人公の運命の歯車は、よからぬ方向に変転しつつあった……。



 どんな運命に変転するかは、映画の冒頭で示されるので敢えて書きません。

 映画を見ている間は、捕らえどころのないストーリのように見えますが、実は登場人物が少ないので、それほどあやふやではありません。

 以下、ストーリーに関わる人物の関係を図示します。

【やり手の不動産業者】
  |
【主人公の妻】
  |
【主人公】─【親友】
 |  |   |
 |【主人公の娘】
 |  |
【若い隣人】
  |
【元軍人の父親】

 それほど人物が多くないのがよく分かると思います。この内、本当に重要な人物は、主人公、主人公の妻、主人公の娘、若い隣人の四人です。

 話としては、主人公の話がメインプロットになり、若い隣人の話がサブプロットになります。



 この映画では、最初に結末を示して「この人間関係でどうしてそうなるのか?」といった部分がサスペンスになっています。

 意外な角度で結末の理由が示されますが、示された段階で、「確かにそういう描写だった」と納得できるものでした。

 ある人物の行動の理由が、全て裏に隠された心理に起因していましたので。よくできた脚本だなと思いました。

 ドリームワークスの映画ですが、スピルバーグが脚本を見て、すぐに映画化を決めたというのも頷けます。



 主役はケヴィン・スペイシーでしたが、どこにでもいそうな“おっちゃん”といった風情でなかなかよかったです。

 彼はこの映画で、アカデミー主演賞を取っています。
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