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2008年10月25日 16:24:59
バートン・フィンク
 映画「バートン・フィンク」のDVDを九月中旬に見ました。

 1991年の作品で、監督はジョエル・コーエン、製作はイーサン・コーエン、脚本はこの二人です。いわゆるコーエン兄弟の映画です。



 最初は「どないなるねん?」と思っていましたが、終盤いきなりバイオレンスになって「おーっ」と思いました。

 でもまあ、一番言いたいというか、突っ込みたいのは、脚本家の主人公が、レスリングの映画の脚本を書くのに、「レスリングを見たことがない」と言い、最後までレスリングの研究をしないことです。

 えー、それはどうかと思います。

 せめて「やさしいレスリング」とか、「レスリングABC」とか、「一から分かるレスリング」とか、そういった本を読もうよと思いました。あと、一度ぐらいは試合を見に行こうよと。

 まあ、真面目な画面進行でコメディーをやるような映画なので、そこもギャグだと思うのですが、突っ込みたかったです。



 以下、粗筋です。(小さいネタバレあり。途中、ミステリーっぽい部分があるので、中盤までしか書かないでおきます)

 主人公は演劇の脚本家。彼は真の大衆を描こうとしている。

 ニューヨークの芝居で成功した主人公は、ハリウッドに招かれる。映画会社の社長は躁気味の人間で、主人公の演劇は見たことはなかったが、彼のことを大層気に入る。

 主人公は、B級レスリング映画の脚本を書くことになる。

 大衆派を標榜する彼は、ハリウッドの高級ホテルではなく、安ホテルに逗留する。

 ボロボロのそのホテルで彼は脚本を書こうとするが、なかなか書き出せない。

 そんな折、隣の部屋の太った保険勧誘員と仲良くなる。彼は演劇は分からなかったが、人のよい男だった。

 異郷の地に来ていてる主人公には友人がいなかった。彼はそこで、尊敬している小説家兼脚本家の老人と出会う。

 彼は小説家の家を訪ねる。そこには女性秘書がいた。小説家は酒で荒れていて、女性秘書から今日は帰ってくれと告げられる。

 脚本が書けないまま日が過ぎていく。締め切りが迫ったある日、彼は小説家の女性秘書を呼ぶ。そして彼女が小説家のゴーストライターであることを知る。

 主人公は彼女とベッドインする。そして翌日目が覚めると彼女が血塗れで死んでいた……。



 殺人事件が起こってからは、物語は意外な方向に進みます。

 そして、斜め上の結末にたどり着きます。

 いやー、もう、B級レスリング映画は全く関係ないし。

 なかなか楽しめましたが、少し人を選ぶかもしれないなと思いました。中盤までが若干スローペースでしたので。



 以下、人によっては若干ネタバレありの話です。

 俳優についてです。



 この映画は、コーエン兄弟の映画らしく、スティーヴ・ブシェミが出てきます。

 どんな活躍するんだろうと思っていたら、何の活躍もしません。

 ただ出ているだけです。

 あー。

 まあ、いいのですが。

 個人的には、もっとブシェミを活躍させて「ひーっ」と言わせて欲しかったです。
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