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[ロック] 関係の記事・
[歴史] 関係の記事・
[音楽] 関係の記事 ──前回までの粗筋。
50年代、白人であるエルビス・プレスリーが人種を超えた音楽の融合を果たした。60年代、最強の使者ビートルズが世界を制覇した。70年代初頭、3Jが相次いで死にロックが終わった。
しかしロックは死ななかった。芸術性に目覚めたロックはやがて異形の怪物へと進化する。グラム・ロック。グラマラスなロックが胎動を始めた。そして、ロックは音楽性を高めていく。70年代。物質的に豊かになった聴衆の要望とともに、ハイクオリティーのサウンドが作られていく。
そして、ロックはさらなる高みに向かう。プログレッシヴ・ロック。それは飛翔と呼ぶに相応しかった。だが、ロックとは、元々そういった地点を目指すものだっただろうか? 高みに向かうということは大量の脱落者を生むということだ。
そんなロックに対してロックが反旗を翻した。1970年代半ば──パンク登場。ロックは、その底辺から新たな命を誕生させた。
80年代。ロックは暗黒時代に突入する。この頃、「サントラ映画」が多く作られる。人々の音楽に対する嗜好は変わった。踊るための音楽──豊かになった人々は、自らが主人公として音楽を楽しみ始めた。
そして神格化されたスターたちは消えていった。音楽業界は不況に突入する。その打開策が、映画と音楽の融合だった。そして「産業ロック」と呼ばれる、レコード会社の言うがままに作ったように見える音楽が量産されるようになった。
──今回の粗筋。
時代の波は、新しい世界からやって来た。ニュー・ウェーブ──、1970年代後半から80年代初頭、オーストラリア、ドイツ、イギリスといった国々から新世代のロックが登場する。彼らは、音楽だけでなくビジュアル面でも斬新だった。彼らは、1981年開局のMTVを最大限に活用して、世界を席巻する。
しかし、アメリカも負けてはいなかった。徹底的なリサーチとプロモーションでマイケル・ジャクソンを送り出す。ビデオ・クリップ「スリラー」は、総額2億円を掛けて製作された。そして、そしてガールズ・ポップがその勢いに追随する。マドンナ、シンディー・ローパー。また、第一線から退いていた大物達が、次々と復活を遂げた。
……という粗筋でしょうか? 今回は“新しい波”がテーマです。
というわけで、今回の「Youtubeでたどるロックの歴史」は、以下のラインナップです。
■ 16 第二の侵略〜ニュー・ウェーヴ〜
■ 17 アメリカの反撃とガールズ・ポップ
以下感想は、私個人のものです。世間の評価とは関係ない個人の感想なので、その点はご理解ください。
2009.03.18
■ 16 第二の侵略〜ニュー・ウェーヴ〜・1970年代後半ぐらいから80年代初頭。
・オーストラリア
● AC/DC
● ローズ・タトゥー(Rose Tattoo)
● メン・アット・ワーク(Men at Work)
● オリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)
・ドイツ
● スコーピオンズ(Scorpions)
● マイケル・シェンカー・グループ(Michael Schenker Group:M.S.G.)
・70年代後期から
● ヴァン・ヘイレン(Van Halen)
● モトリー・クルー(Motley Crue)
・イギリス、ニュー・ウェーブ又はニュー・ロマンティクス
● スティング(Sting)率いるポリス(The Police)
● ボーイ・ジョージ(Boy George)が凄いインパクトのカルチャー・クラブ(CULTURE CLUB)
● デュラン・デュラン(Duran Duran)
● ジャパン(Japan)
・特徴は「MTV」(81年開局)をフル活用したこと。
● AC/DC
・1973年、結成。
・1976〜1978年、世界的成功。
□Youtube - “AC/DC”の再生リスト□Wikipedia - AC/DC 大きな音でガンガン行く系のロック。それほど好みではない。
● ローズ・タトゥー(Rose Tattoo)
□Youtube - “Rose Tattoo”の再生リスト□Wikipedia - (記事なし)
これも、大きな音でガンガン行く系のロック。それほど好みではない。
● メン・アット・ワーク(Men at Work)
・1970年、結成。
・1979年、デビュー。
・1982年、世界進出。
□Youtube - “Men at Work”の再生リスト□Wikipedia - メン・アット・ワーク 脱力系でけっこういい。
● オリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)
・1966年、デビュー。
・1971年、ヒット。
・1974年、「愛の告白」(I Honestly Love You)が全米1位を獲得。
・1978年、ミュージカル映画「グリース」で世界的スターとなる。
・1981年、打ち込みロック系なども加え、全米でビルボード10週連続1位。
・1985年、結婚生活に入り、音楽界と若干の距離を置く。
□Youtube - “Olivia Newton John”の再生リスト□Wikipedia - オリビア・ニュートン=ジョン「Have You Never Been Mellow」など、非常に可愛らしい印象。
● スコーピオンズ(Scorpions)
・ハードロック・ヘヴィメタルバンド。
・1965年、結成。
・1972年、デビュー。
□Youtube - “Scorpions”の再生リスト□Wikipedia - スコーピオンズ ヘヴィメタルというイメージよりは、だいぶメロディアスに感じた。
● マイケル・シェンカー・グループ(Michael Schenker Group:M.S.G.)
・ギタリスト、マイケル・シェンカー(元UFO・元スコーピオンズ)率いるバンド。
・1970年代末から今日に至るまで断続的に活動を続ける。
□Youtube - “Michael Schenker Group”の再生リスト□Wikipedia - マイケル・シェンカー・グループ ヘヴィメタルというイメージよりは、だいぶメロディアスに感じた。スコーピオンズよりもメロディアスに感じた?
● ヴァン・ヘイレン(Van Halen)
・ギタリストのエドワード・ヴァン・ヘイレンは、「ライトハンド奏法」を広く普及させた人物として有名。
・1978年、デビュー。
・2006年、事実上の解散状態にあることを告白。
□Youtube - “Van Halen”の再生リスト□Wikipedia - ヴァン・ヘイレン なんか、ギターが凄い。
2009.03.19
● モトリー・クルー(Motley Crue)
・1981年、結成。
・1983〜1986年、LAメタルの旗手。
・1987〜1991年、全盛期。
□Youtube - “Motley Crue”の再生リスト□Wikipedia - モトリー・クルー 声がちょっと高い系のロック。そんなに好きではない。
● スティング(Sting)率いるポリス(The Police)
・1970年代後半から1980年代半ばにかけて活躍。
・ロックの枠組みに、レゲエの要素を加えるという斬新な音楽性は、ホワイト・レゲエとしばしば呼称される。
・当初は、パンクブームを利用する形でデビューしたが、後にジャズの要素を取り入れたロックを生み出した。
ポリス
・1977年、結成(中心メンバーはスティング)。
・1978年、アルバム・デビュー。
・1984年、活動休止。
□Youtube - “The Police”の再生リスト□Wikipedia - ポリス (バンド)□Youtube - “Sting”の再生リスト□Wikipedia - スティング (ミュージシャン) 好きでよく聞いている。父親がポリス好きみたいなので、その影響もあるかも。
2009.03.21
● ボーイ・ジョージ(Boy George)が凄いインパクトのカルチャー・クラブ(CULTURE CLUB)
・1981年、結成。
・1982年、デビュー。
・1983年、シングル「カーマは気まぐれ」をリリースし、全英と全米で1位に。
・1986年、活動停止。
・1998年、再結成。
・2007年、ボーイ・ジョージ逮捕。
□Youtube - “CULTURE CLUB”の再生リスト□Wikipedia - カルチャー・クラブ□Wikipedia - ボーイ・ジョージ ポップな感じ。もっとキラキラした感じかと思っていたが、そこまでキラキラしていなかった。ビジュアルインパクトは超強烈。
● デュラン・デュラン(Duran Duran)
・1978年、結成。
・1981年、デビュー。
・1980年代前半のニューロマンティックといわれるムーブメントやMTVブームの火付け役。
□Youtube - “Duran Duran”の再生リスト□Youtube - Duran Duran Channel□Wikipedia - デュラン・デュラン ポップで軽い感じ。ノリがいい。それほど好みではない。
● ジャパン(Japan)
・デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)を中心とした5人組英国出身バンド。
・1978〜1982年。
□Youtube - “Japan David Sylvian”の再生リスト□Wikipedia - ジャパン (バンド) 割とよかった。べたべたのロックではなく、少し高尚な感じがする。
2009.03.22
■ 17 アメリカの反撃とガールズ・ポップ・80年代、アメリカン・ポップ。
・ファッションとロックが結びついた個性の時代。
● マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)
● マドンナ(Madonna)
● シンディー・ローパー(Cyndi Lauper)
・第一線から退いていた大物達が、徐々に復活。
● デヴィッド・ボウイ
● イーグルスのメンバーだったドン・ヘンリー(Donald Henley)、グレン・フライ(Glenn Frey)
● フィル・コリンズ(Phil Collins)
● エリック・クラプトン
● ロッド・スチュワート(Rod Stewart)
● ジェフ・ベック
● グレイトフル・デッド(The Grateful Dead)
● ポール・マッカートニー
● エアロ・スミス
● マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)
・1966年、ジャクソン5を結成。
・1968年、モータウンと正式に契約。
・1975年、モータウンを離脱、エピック・レコードへ移籍。
・1978年、クインシー・ジョーンズと出会う。「オフ・ザ・ウォール」を製作。
・1982年、「スリラー」。ビデオ・クリップは総額2億円。全世界で4000万枚(Wikipedia記事では1億400万枚)。シングル・カットされた7曲は全部トップ・テン入り。グラミー賞も8部門独占。37週(約半年)ナンバー・ワンをキープ。
・1987年、「BAD」。
・1991年、「Dangerous」。
・2001年、「Invincible」。
□Youtube - “Michael Jackson”の再生リスト□Wikipedia - マイケル・ジャクソン ファン。何度も何度も聞いているけど、やっぱりいい。
● マドンナ(Madonna)
・1984年、デビュー。
□Youtube - “Madonna”の再生リスト□Wikipedia - マドンナ (歌手) そんなにぐっと来なかった。
● シンディー・ローパー(Cyndi Lauper)
・1983年、ソロ・デビュー。
□Youtube - “Cyndi Lauper”の再生リスト□Youtube - Cyndi Lauper's Official YouTube Channel□Wikipedia - シンディ・ローパー 懐かしい。グーニーズが特に懐かしかった。やたら日本の番組に出ている映像があった。
2009.03.23
● ドン・ヘンリー(Donald Henley)
・1982年、イーグルス解散後からソロ活動開始。
□Youtube - “Donald Henley”の再生リスト□Wikipedia - ドン・ヘンリー ゆったりとした大人のロックという感じでよかった。かなり好み。
● グレン・フライ(Glenn Frey)
・1982年、イーグルス解散後からソロ活動開始。
□Youtube - “Glenn Frey”の再生リスト□Wikipedia - グレン・フライ ドン・ヘンリーよりも少し柔らかい感じ。ドン・ヘンリーの方がよい。再生リストがあまりなかった。イーグルス時代ほど人気がないのかも。
● フィル・コリンズ(Phil Collins)
・1970年、ジェネシスにドラマーとして参加。
・1996年、ジェネシス脱退。
□Youtube - “Phil Collins”の再生リスト□Wikipedia - フィル・コリンズ 声が非常にいい。曲もなかなかよかった。
● ロッド・スチュワート(Rod Stewart)(Roderick David Stewart)
・様々なバンドに参加して下積み。
・ジェフ・ベック・グループに参加。
・1969年、ジェフ・ベック・グループ解散。
・1969年、スモール・フェイセス参加、バンド名をフェイセズに。
・1975年、ソロ・アルバム。
□Youtube - “Rod Stewart”の再生リスト□Wikipedia - ロッド・スチュワート 独特のハスキー・ボイス。それほど好みではない。
● グレイトフル・デッド(The Grateful Dead)
・1965年、結成。
・即興型のロックが退潮した1980年代以降も根強い人気を保ち続ける。
□Youtube - “The Grateful Dead”の再生リスト□Wikipedia - グレイトフル・デッド ブルージーな感じのロック。カントリーなどの雰囲気も感じる。