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2010年06月11日 17:03:22
ゾンビ
 映画「ゾンビ」のDVDを四月上旬に見ました。

 1978年の作品で原題は「ZOMBIE: DAWN OF THE DEAD」、監督・脚本はジョージ・A・ロメロです。

 歴史的作品として見ましたが、すごく面白いと言う類の作品ではありませんでした。普通に楽しむことはできましたが。



● 無人のショッピングセンター

 映画の序盤は、町でのSWAT隊の活躍や、テレビ局での放送などが描かれます。しかし、中盤以降はショッピングセンター内で話が進みます。

 主人公たちがヘリコプターでショッピングセンターの屋上に着陸して、その建物内に立てこもることになるからです。

 ショッピングセンター内にはゾンビが多数いるのですが動きは遅いです。

 主人公たちはゾンビを倒しながら、さらなるゾンビが侵入しないように入り口を塞ぎ、閉鎖空間を作って暮らし始めます。

 この暮らしの様子が、「誰もいなくなった世界」や「時間が止まった世界」、もしくは「核戦争後の世界」を彷彿とさせて面白かったです。

 しかしまあ、アメリカのショッピングセンターは大きいですね。日本の村ぐらいありそうな感じです。

 そこには大量の商品があり、数人がかなり長期間暮らしても平気なぐらいの物が備蓄されています。

 その中での生活は、けっこう楽しそうでした。

 楽しそうに見えた理由は、立てこもっているのが一人ではないからでしょう。数人で暮らすので、コミュニケーションの欠如に陥らずに済むからだろうと思いました。



● ショッピング症候群

 ゾンビたちは、死んだあとも「生前の習慣」に従い、ショッピングセンターをさまよい歩きます。

 これは、特に映画中で語られませんが、けっこうブラックだなと思いました。

 消費社会にどっぷりと染められた人間が、死んだ後に残った行動パターンとして、「消費のための行動」を延々と繰り返そうとする。

 現代の人間は、無駄な買い物をして、無駄な消費をするための条件付けに絶えずさらされています。

 店頭では多数の商品を見せられ、メディアからは消費を促すメッセージを間断なく受け取っています。

 まさに「消費する機械」です。

 死んだ後に残る行動パターンが、「生物としての行動」ではなく、「消費者としての行動」というのが、歪な現代社会を風刺しているなと思いました。



● 最大の敵は人間

 人間の最大の敵は人間。

 それを象徴するように、映画の終盤では武装集団がやって来てショッピングセンターに攻城戦を仕掛けます。

 主人公側は、人数が少なく、さらに女性もいます。

 ゾンビよりも怖いのは人間です。そこで、ゾンビを間に挟んだ壮絶な死闘が始まります。

 ここらへんも皮肉が利いているなと思いました。



● 音楽のしょぼさ

 さて、この映画なのですが、音楽がなんだか「偽ディズニーランド」みたいな雰囲気で、無意味に明るくてしょぼかったです。

 この頃のB級映画の音楽のしょぼさは特筆するに値します。

 何なんでしょういったい?

 時期的に、電子音楽が流行り始めた頃で、映画の雰囲気に合う合わない関係なく、電子音を使いまくっているせいなのかもしれないなと勝手に思っています。

 たとえばYMOの結成が1978年で、「ライディーン」が1980年です。この映画は1978年の製作です。

 ちょうど同じ頃なので、そうなのかなと思いました。実際どうなんでしょう?



● 粗筋

 以下、粗筋です(結末を除いて、終盤まで書いています)。

 アメリカ全土にゾンビが溢れかえっていた。テレビ局で働く男女は、ヘリコプターで脱出してカナダに向かうことを決める。そのヘリコプターには、知人のSWAT隊員とその仲間の二人が乗り込んだ。

 四人は旅の末、ショッピングセンターの屋上に着陸する。そこには食料も物資も豊富にあった。

 彼らはその場に留まり、ゾンビを一掃しながら、入り口を塞ぐ。

 快適な暮らしを送る彼らだが、その幸福は長くは続かなかった。隊員の一人が死に、その建物に無法集団が迫ってくる。

 やって来た人間たちは、武器を携え、ショッピングセンターに攻城戦を行う。残された三人は、防衛のために戦うことを決意する。
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