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[大人の社会科見学] 「ゴミ焼却場」

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2010/07/03(土) 10:18:27
 三月の中旬に、横浜市資源循環局の都筑工場に行ってきました。いわゆる「ゴミ焼却場」です。

 いつもの大人の社会科見学で、太郎さんとの訪問です。

 創活ノート 第16話「ゴミ焼却工場」 でも、その時のことを書きました。

ゴミ焼却場 横浜都筑工場



 去年、横浜市がゴミ袋の中身の写真を撮影していることを知り、それ以来、横浜市のゴミ行政について調べていたのですが、その一環として見学して来ました。

 横浜の予算や会計報告、各工場の資料などを事前に調べていたのですが、実際に行って話を聞いてみると、細かなところで誤認やら、広報側と現場側の認識の違いやらがありました。

 見学自体は、以下の順序で進みました。

・開始時間まで、展示室を見学

・ビデオによる、横浜市のゴミ行政と、工場施設の説明

・口頭による施設の説明

・焼却場内の展示物を見ながらの移動

・ゴミピット(巨大穴)を、クレーン操作を行う部屋から観察



● 開始時間まで、展示室を見学

 教室の1/3ぐらいの大きさの、子供向けの展示施設で待ちました。

 この工場は、通常の平日は、市内の小学生たちが大量に社会科見学に訪れる場所だそうです。

 私と太郎さんが行ったのは、ちょうど春休みのシーズンだったので誰もいませんでした。行く時期を間違うと、子供に混じっての見学になるところでした。

 展示物は完全に子供向けで、待つ間に横浜市資源循環局の広報ビデオも見せてもらいました。



● ビデオによる、横浜市のゴミ行政と、工場施設の説明

 やたら細かい数字などで説明しており、完全に大人向けの内容でした。

 あとで太郎さんが尋ねたところ、子供がいる場合は、子供向けのビデオを流すとのこと。春休み時期に来て、よかったなと思いました。

ゴミ焼却場 横浜都筑工場



● 口頭による施設の説明

 説明してくれた人は、定年退職した職員らしき人でした。あとで聞くと、資源循環局の名前が何度も変わった間、ずっとゴミの現場にいたとのことでした。

 説明は、資料だけでは分からなかったことが多く、かなり有意義でした。

 話を聞いて「なるほど」と思ったのは、「焼却工場の人間は、この場所をゴミを燃やす場所だとは考えていない、ゴミを燃料とした火力発電所だと考えている」という言葉でした。

 そういった意識は全くなかったので、ちょっと驚きました。

 そして説明の何割かは、焼却工場が売電により、どれぐらいの電力を作っているのか、そしてどれぐらいの利益を上げているのかというものでした。

 横浜市の広報を通して外から見た印象では、「エコ」のためにゴミを云々という感じでしたが、中の職員の意識はだいぶ違うようでした。

 ゴミのほとんどは化石燃料を原料にしています。なので、燃料としては申し分ないのだと思います。

 現場としては「ただゴミを減らせばよい」とは、考えていないことも伝わってきました。燃料としての効率と、リサイクルの効率と、資源≒燃料というところまで考えたコスト意識を持った有効利用を考えているようです。

 現場の人の話を聞くのは、大切だなと思いました。



 そういった、「ゴミ焼却場=発電施設」という見方で見ると、工場にある色々な仕掛けの意味が分かってきました。

 まず、工場が内部で完結していること。

 工場内で利用する水は、雨水をためて循環させており、外部と一切接触していないそうです。

 また、炉にいったん火をつけると、コンピュータ制御で、夜も自動的にゴミ(燃料)を投入していき、外部からのガスや石油などの燃料補給は一切行わないそうです。(着火の時だけガスを使う)

 そうやって、ゴミを燃料として供給するだけで、他は一切補充することなく、燃焼を続け、電気を作る仕掛けになっています。

 最近はゴミが少なくなってきたこともあり、三つある炉の一〜二つ程度しか稼動していないですが、それでも年に三億ぐらいは売電していると言っていました(注:炉は最大でも、メンテナンスがあるので二炉しか使わない)。

 最盛期は、近隣の施設のかなりを、この工場の電力で賄っていたそうです。



● 焼却場内の展示物を見ながらの移動

 見所としては、クレーンの実物の一部や、炉の床面の金属の板、中央管制室でした。

 クレーンは、ゴミピット内のゴミを、投入ホッパという炉の入り口に送るためのものです。

 これは、UFOキャッチャのような姿をしており、6m弱の大きさがあり、4〜5tのゴミを一気に掴んで持ち上げられます。ともかくでかくてごついです。

 炉の床面の金属の板は、ゴミを攪拌しながら燃焼させるために、ガシャンコガシャンコと稼働する構造になっています。

 そして内部に空気を送り込むための穴が空いています。この構造を整形するのが難しいらしく、ドイツ(だったと思う)から輸入しているとのことでした。

 中央管制室は、炉のモニターと、ゴミの管理をしている場所です。こちらはこざっぱりしている印象で、外から見て何かが分かるという類のものではありませんでした。

ゴミ焼却場 横浜都筑工場



● ゴミピット(巨大穴)を、クレーン操作を行う部屋から観察

 今回のメインと言ってもよい場所です。

 83m×14mの巨大な空間、15,000立法メートルのゴミをためられるゴミピットです。

 分厚いガラス窓で完全に隔離されており、内部にはUFOキャッチャーのようなクレーンがあります。

 クレーン操作は、二本のレバーと、フットペダルで行うようになっていました。

 このクレーンは、昼間は人が操作して、ゴミを投入したり、均したりするそうです。夜はコンピュータが自動で投入します。

 この日、見学で驚いたのは、定期検査の日だったらしく、ゴミピット内に、対BC兵器のような完全防備の白いスーツを着た人々が何人かいたことです。

 ピットの上の橋にいましたが、あれは大変だろうなと思いました。いくら完全防備でも、中は物すごい悪臭に満たされているわけですから。

ゴミ焼却場 横浜都筑工場

ゴミ焼却場 横浜都筑工場



● 横浜市のゴミ行政

 見学が終わったあとに、最後ということで、案内してくれた初老の係員に質問をしました。

 横浜では、去年の夏に市長が変わったけど、ゴミ行政はどう変わったかと。

 この答えが、非常に印象に残るものでした。

「中田市長は、人の話を全く聞かない人だった。職員がプロの意見として提案や意見をしても、頑なにその言葉を入れようとせず、自分の凝り固まった考えに固執しようとし続けた。

 中田(敬称なしママ)は、ゴミを燃やすことは全て悪だと考えており、ゴミを一切燃やさないようにしようとしていた。

 新しい市長は、職員の話をきちんと聞いてくれる」

 前の市長の中田氏と現場では、かなりの確執があったようでした。途中から敬称がなくなり、呼び捨てになるあたりに、根の深さを感じました。

 ゴミを削減するということを推進していた中田氏なので、現場との意思疎通も当然していると思っていたのですが、そういうわけではなかったようです。

 かなり偏執狂的にゴミ削減を進めるなと思っていましたが、現場からも偏執狂的で独善的だと見られていたのかもしれません。

 そういった意味でも、現場の話というのは、聞いてみないと分からないなと思いました。
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