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2010年10月05日 19:16:12
アイアンマン
 映画「アイアンマン」のDVDを七月中旬に見ました。

 2008年の映画で、監督はジョン・ファヴロー。脚本はマーク・ファーガス他。主演のトニー・スタークを演じるのは、ロバート・ダウニー・Jrです。

 いや〜、面白かった。痛快娯楽映画ですね。そして、男の子の夢の映画でした。



● トニー・スターク=ロバート・ダウニー・Jr

 ロバート・ダウニー・Jrの人を食ったようなキャラと、飄々とした独特の雰囲気が、この映画のトニー・スタークというキャラに非常に合っていました。

 この物語の「トニー・スターク」は、天才であり、お調子者です。

 工学に関しては物凄い天才を示しますが、生活能力は皆無で放蕩人間です。

 そのテンプレートのような軽薄なキャラに、ロバート・ダウニー・Jrは見事に実在感を与えています。

 このキャラクターは下手な役者が演じると、単に変な奴で終わります。ロバート・ダウニー・Jrが演じることで、変だけど憎めない、味のあるキャラになっていました。これは見事だなと思いました。

 Wikipediaを見ると、当初、監督が推したロバート・ダウニー・Jrが「43歳」という高齢であることに、製作サイドが難色を示したそうです。

 でも、蓋を開けてみると、もう彼しかいないというようなはまり役。本人も原作のファンみたいですし、これは監督とロバート・ダウニー・Jrのファイン・プレイだなと思いました。



● 僕のロボット・スーツ

 この映画の魅力はこれに尽きると思います。まさに、男の子の夢。

 僕の考えたロボット、僕の考えた超人、僕の考えた妖怪という感じで、主役のトニー・スタークが「僕の考えたロボット・スーツ」を、失敗を重ねながら作っていきます。

 まさに、ガンプラを改造して、自作のモビルスーツを作る感覚です。

 これは面白いです。というか、自分の家にも、ああいった研究所を用意して、同じように遊びたいと思わせてくれます。

 また、失敗がいちいち「ああ、そうだね」と思うようなことで面白いです。そして、その時の失敗がラストのバトルの伏線になっています。

「俺は、実験して問題点を克服したけど、お前はしていないだろう!」ってな感じです。

 まさに、プラモ狂四郎ライクです。楽しかった!

 やっていることや、ロボットの作り方の表現は「最新テクノロジー」という感じですが、やっている内容は、私たちが子供の頃とほとんど変わりありません。

 いつの時代も、男の子は同じなんだなと思いました。あと、何歳になっても、男の子は男の子なんだなと思いました。



● 世界観の薄さの魅力

 さて、映画の構造です。この映画、戦争を扱っていて、舞台は世界だけど、非常に世界が矮小化されています。

 主に、「スタークの家」と「戦場」の二つしか舞台がありません。「スタークの家」には、付随して「会社」があり、「戦場」には付随して「監禁場所」がありますが、基本的にはこの二つです。

 そして、この「戦場」が、物凄い矮小化されています。

 どれだけ矮小化されているかと言うと、監禁から脱出した後のスタークが、テレビで戦場を見て駆けつける場所が、自分が監禁されていた場所のすぐ近くというぐらいです。さらにその場所に、自宅からロボット・スーツで一気に急襲します。

 この「世界の矮小化」は凄まじいほどです。

 こういった感じで、この映画の世界観は非常に薄いです。でも、それがあまりマイナスに感じません。

 それはたぶん、この映画のリソース配分が明確なためだと思います。



 この映画は、主人公のトニー・スタークのロボット開発物語です。そのため、自宅の研究所は綿密に描かれるし、監禁されていた時のロボット開発も執拗に描かれます。

 そこが「この映画の肝」だと分かりやすく示しています。

 そして、そこで観客に魅力を感じさせることに成功しているので、その他の部分を薄くしているのが気になりません。

 言うならば、「お前ら、世界のリアルな戦争よりも、アイアンマン・スーツの開発を多く見たいよな?」「もちろん!」という、作り手と受け手のタッグが成立しています。

 ある意味、一点豪華主義です。

 なので、世界観が薄くても、そのおかげで「見たい開発も、見てみたい戦いも見られるし、文句はない」という構造になってます。

 しかしまあ、映画を見ながら、世界の小ささに仰け反りそうになりましたが。



● 秘書ちゃん

 いや、もう、可愛いよ秘書ちゃん。演じている役者は、グウィネス・パルトローです。女性は映画によって雰囲気が大きく変わりますが、この映画のグウィネス・パルトローはかなりよかったです。

 何と言うか、幸が薄そうで、線が細い感じがよかったです。

 生活能力があまりなさそうなトニー・スタークの生活全般の面倒を見てあげながら、でも「上司と部下」ということで、男女関係には及ばない。

 でも、トニー・スタークが唯一心を許せる人物で、彼がピンチになった時に、唯一助けてくれる女性でもあります。

 いやあ素晴らしい。

 この秘書ちゃんも、男の子の夢ですね。ええもう本当に。

 というわけで、男の子の夢が詰まった映画でしたが「女性陣には、この映画はどう見えるのだろう?」と、少し疑問に思う映画でした。



● 粗筋

 以下、粗筋です(中盤ちょっと過ぎまで書いています。大きなネタバレはなしです)。

 主人公は工学の天才。彼の父親は軍需産業のトップで、父の死後、彼はその地位を継ぐ。彼は先進的な発明で、会社を業界屈指の企業にする。

 そんな彼が、中東での兵器のデモンストレーション後に誘拐される。彼はそこで、同じく捕らえられていた医師とともに、脱出用のロボット・スーツを開発する。

 彼は脱出に成功するが、協力してくれた医師は命を落とす。

 主人公は、監禁場所で、自分が開発した兵器がテロリストたちに流れていることを知る。会社には裏切り者がいて、自分の与り知らぬところで、彼は世界に混沌を撒き散らしていた。

 彼は、会社の兵器製造をやめると記者会見をする。そのことで、重役たちの反感を買い、窮地に立たされる。

 彼は引きこもり、脱出に利用したロボット・スーツの改良型の開発を行い続ける。

 その頃、主人公を裏切り、彼をテロリストに売った人物が、再び暗躍を始めていた。

 脱出に使ったロボット・スーツの残骸はテロリストたちの許に残されていた。裏切り者は、そのスーツを修理改良して、世界の覇権を手に入れようと目論む。
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