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2010年12月30日 07:08:18
スターマン
 映画「スターマン 愛・宇宙はるかに」のDVDを、十月下旬に見ました。

 1984年の映画で、監督はジョン・カーペンター。脚本はブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオンです。主演はジェフ・ブリッジス、競演はカレン・アレン。

 見る前は、「スターマン」という名前から、B級っぽいなあとちょっと侮っていたのですが、けっこう面白かったです。



● 粗筋

 この映画は、先に粗筋を書いた方が分かりやすので、先に書きます。

 主人公は宇宙からやって来た生命体。彼は荒野に不時着して、近くの一軒家にたどり着く。そして、人間のDNAを元に人間に化ける。

 そのDNAは、死んだ男性の毛髪から採取したものだった。その男性の妻は、夫の姿の人間が突然現れたことに驚く。

 その男性は、女性を脅し、ある場所へと向かうように指示する。女性は怖がりながら、車でその場所を目指す。

 その頃、軍では謎の飛行物体の不時着を捕捉する。宇宙船だと気付いた軍は、宇宙生命体の専門家とともに、その持ち主を探す。

 そして、軍と宇宙人の追跡劇が始まる。その最中、宇宙人の純真な心に触れた女性は、次第に彼に好意を抱き始める。



● 序盤は少しホラー・タッチ、後半は感動物

 この映画は、宇宙からやって来た生命体が人間に化けて、人間を脅して行動を共にするというものです。

 そのため前半は、かなりホラータッチで話が進みます。これが、けっこうドキッとするシーンが多かったです。

 打って変わって後半は、徐々に感動ラブストーリー的に展開していきます。

 まあ、話の流れから、この宇宙人と女性がくっつかないと感動話にならないので、途中から関心は「いつ肉体関係を持つんだろう?」に移行しました。

 どのタイミングで関係を持ち、決定的に二人の関係が変わるのか。想像していたよりも、けっこう後の方でした。



● ターミネーター

 この映画を見た時に、デジャブのように思い出したのは、同時期に作られた「ターミネーター」(1984)です。

 設定は違うのですが、映画の進行が似ているので思い出しました。以下、表にして比較してみます。
・来訪者

 ターミネーター:未来から来る
 スターマン:宇宙から来る

・逃避行の相方

 ターミネーター:宇宙人
 スターマン:未来人

・逃亡の相手

 ターミネーター:未来のロボットからの逃亡
 スターマン:軍や警察からの逃亡

 どこかから特殊な人がやって来て、その人と行動を共にし続けるうちに、愛が芽生えてごにょごにょして続編への引きを残す、というプロットが全く一緒なので、似ているなあと思いました。



● ジェフ・ブリッジス

 宇宙人の奇妙だけど真摯なキャラクターの演技がよかったです。さすが演技派だなと思いました。

 あと、若い科学者シャーマンを演じたチャールズ・マーティン・スミスがよかったです。



 以下、ネタバレが入ります。



● 寝返る科学者

 この映画には、「寝返る科学者」とでも言うべきキャラクターが出てきます。

 最初、敵側にいたにも関わらず、映画の後半、自分のことを反省して、主人公サイドに寝返り、助力をします。

 これは、少し前に見た「スプラッシュ」(1984)でも、同じ役どころのキャラが出てきていました。

 こういった、典型例をカードにして組み合わせれば、映画の話が一本できそうだなと思いました。
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