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2011年04月14日 14:48:08
 2010年の読書のまとめ2月分です。

 星による評価の基準については前述の通りです。

● 2010年02月(4冊/計8冊)



■09 土佐日記(全) (角川ソフィア文庫—ビギナーズ・クラシックス)(著:紀 貫之/編:西山 秀人)
(★★☆☆☆)
 思ったよりも軽いノリで驚きました。ページ数も少なく、軽く読めます。

 個人的には「奥の細道」と比較してしまいました。まあ、時系列と内容的に、「奥の細道」は「土佐日記」の影響下にあるのだと思います。

 この本の特徴は、紀貫之によるネカマ文学という点と、和文による日記形式による文章です。

 またもう一つの特徴は、ストーリーの中に、実際に物語の中で読んだ歌ということで和歌が混入されていることです。

 この歌の「良し悪し」が何度か物語中のネタになるのですが、当時の人にはすぐにその優劣が分かったのだろうけど、現代人には分からないなと感じました。

 これは、萌え絵の価値が分からない人に「こっちの方が萌えるでしょ」という話をしているようなものです。

 そこが肝になる話が多く、そこはちょっと辛かったです。



■16 猫の地球儀 焔の章(秋山 瑞人)
(★★★☆☆)
 「焔の章」「幽の章」まとめて感想を書きます。

 異世界を書く話として、なかなか面白かったです。でも、一番の面白い点は「ロケット」部分だと思います。

 地球から宇宙にロケットを飛ばすのではなく、宇宙から地球にロケットを飛ばす話。

 その部分を楽しみながら、本作を読みました。



■20 現代殺人百科(コリン ウィルソン)
(★★☆☆☆)
 ネタ本。本当は同じ作者による「殺人百科」を読みたかったのですが、完訳はないようなので、「現代殺人百科」の方を読みました。

 この本を知ったのは、DVDの特典映像で、「殺人百科」の話題が何度か出たからです。色々とネタとして使えそうな話が多く、「こんな事件があったのか」と興味深かったです。



■22 猫の地球儀〈その2〉幽の章(秋山 瑞人)
(★★★☆☆)
(既に書いたので感想略)
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