2010年の読書のまとめ1月分です。
星による評価の基準については前述の通りです。
● 2010年01月(4冊/計4冊)
■01 吉里吉里人 (下巻) (井上 ひさし)(★★☆☆☆)
さすがにこのページ数(上中下で1500ページぐらい)は多すぎるよなあというのが素直な感想。
上巻はかなり面白かったのだけど、下巻ぐらいまでくると先が見えてしまい、消化試合気味になってきて、だいぶ評価が下がりました。
とはいえ、ラスト直前までネタを色々とぶち込んでいるのは頭が下がります。これは素直に凄いなあと思いました。
■03 街道をゆく (18) (司馬 遼太郎)(★★☆☆☆)
あまり記憶に残っていない巻です。
■16 蒼き狼(井上 靖)(★★★☆☆)
斜め上30度ぐらいの定点観測の乾いた目で、チンギスハンを描いた作品。
冷徹な視線なんだけど、だからこそ燃えたぎる内圧を感じさせる一冊。この本が好きな人が多いのも分かるなあと思いました。
私個人としては、面白かったけど、それほどはまる作品ではありませんでした。
■24 動機(横山 秀夫)(★★★☆☆)
短編集です。面白かったです。
横山秀夫の書く物語や、その描き方は、かなり好みの部類です。この本もよかったです。
ただ、この本の中の一本だったと思うのですが、短編の中で、突如挿入的に視点が変わる場所があって、「うん?」と違和感を持ちました。
全体がそういう構成なら違和感はないのですが、一人称視点の中に、いきなりそういう展開が入ると、ちょっと読む手が止まってしまうなあと思いました。