2010年の読書のまとめ12月分です。
星による評価の基準については前述の通りです。
● 2010年12月(7冊/計44冊)
■ OUT 上(桐野 夏生)★★★★☆ 面白かったです。あと、既に書きましたが、映画版とだいぶ違っていました。
印象として残っているのは、序盤の密度の濃さと、実は少ない話の筋です。
登場人物が割りと多いということもあるのですが、話の展開はそれほどありません。
上下巻なので、けっこう多くの話が詰まっているだろうと思っていたのですが、横方向に多く(平行進行)、実際の話は短かったです。
序盤については、弁当工場のシーンがよく出来ているなと思いました。
そこでの仕事が、物語全体の鬱屈を強く印象付けています。
色々と勉強になる作品だなという感想を持ちました。
■12 OUT 下(桐野 夏生)★★★★☆(既に感想は書いたので省略)
■16 街道をゆく〈20〉中国・蜀と雲南のみち(司馬 遼太郎)(★★☆☆☆)
前の巻も含めて、中国旅行の話。モンゴル編は面白かったですが、中国編は、まあこんなところかなあという感じです。
序盤の頃の巻は須田画伯の面白エピソードが多くて面白かったのですが、この頃になるとそれが減ってちょっと寂しいです。
■20 イリヤの空、UFOの夏〈その2〉(秋山 瑞人)(★★★☆☆)
(既に感想は書いたので省略)
■27 模倣の殺意(中町 信)(★★☆☆☆)
後書きを読んで理解したのですが、こういった仕掛けの嚆矢となる作品だったのですね。
ただ、今読むとさすがに古い印象が強いです。
叙述トリックなので内容については触れませんが、中盤に考えた仕掛けと、実際の仕掛けは違っていました。敗北。
■29 イリヤの空、UFOの夏〈その3〉(秋山 瑞人)(★★★☆☆)
(既に感想は書いたので省略)
■31 イリヤの空、UFOの夏〈その4〉(秋山 瑞人)★★★★☆(既に感想は書いたので省略)