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2011年08月27日 19:45:23
ノロイ
 映画「ノロイ」のDVDを五月下旬に見ました。

 2005年の邦画で、監督は白石晃士。主役の小林雅文役は、村木仁(劇団☆新感線 所属)です。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)系の映画で、90年代オカルト物という感じで面白かったです。

 あと、主役の人が、太っているけど目元だけキリリとしているのが妙に気になりました。



● 90年代オカルトマンガ的物語

 この映画の特徴は、まさにここに尽きると思います。

 90年代のオカルトマンガ、それも少女マンガ的な話運びが目を引きます。

 何かオカルト的事件がある→その事件以外のところでも、似たような事象が起こる→調べていると、どうやらかなり大きな呪いで、裏で繋がっているっぽい→ある程度事実関係が判明したところで、もう引くに引けなくなる→解決に乗り出す→犠牲を払いつつも解決したと思った→しかし…

 といった感じの話です。

 話が徐々に大きく、古く、陰惨になっていく様子が面白かったです。あと、そういった展開で、行きつ戻りつしながら、都会から田舎に、徐々に舞台が変わっていくのがよかったです。

 というわけで、妙に少女マンガ的オカルト展開だなあと思いました。ただし、ホラーマンガといった感じではありませんでした。



● 擬似ドキュメンタリー

 この映画の手法は「擬似ドキュメンタリー」です。

 擬似ドキュメンタリーにしたことで、もっさりとしてしまい、失敗する映画も多いのですが、この映画ではプラス方向に働いていたと思います。

 そうなった原因は主人公の設定が大きいと思います。

 この作品の主人公は、ビデオ取材するオカルトライターという設定です。

 なので、「真相を明らかにするためにビデオを回す」という、強くて納得する動機付けがあります。また、そういった人物なので「編集する」という行為が、ごく自然に使えます。

 擬似ドキュメンタリー物の欠点として、「編集を使うと破綻しやすい」ということがあります。

 たまたまカメラを回していたのに、編集するのはおかしいということです。そして、その理由による編集の回避が、映像展開のもっさり感を招きます。

 この映画では、「編集が使える」上に、「取材」という設定があるので、「たまたま映った」ではなく「積極的に映像に納める」という攻めの姿勢があります。

 そのため、この手法に適した作品になっていると感じました。



● 特徴的なキャラクターたち

 この映画を盛り上げているのは、特徴的な登場人物たちだと思います。以下、名前と役どころを書いていきます。

小林雅文:オカルトライター兼ドキュメンタリー映像作家。

石井潤子:精神異常者。ノロイに深く関わるキーとなる人物。

松本まりか:心霊番組に出演したことで巻き込まれる霊能体質のタレント。

堀光男:全身をアルミホイルで覆う電波男。最強の霊能力者と呼ばれるが、どう見ても頭のおかしな人。

矢野加奈:超能力番組で一番の能力を発揮する少女。

 何というか「こういった話に欠かせないキャラ」がよく揃っているなあと思います。

 特に、堀光男は本当に電波で、記憶に残るキャラクターでした。



● チープなCG

 映画は面白く、俳優も熱演していたのですが、唯一残念だったのはCGがチープだったことです。

 まあ、予算の都合で仕方がなかったのかなあと思いました。



● 粗筋

 以下、粗筋です(大きなネタバレはなし。小さなネタバレはあり。終盤に入ったところぐらいまで書いています)。

 主人公は、オカルトライター兼ドキュメンタリー映像作家。彼は読者投稿のあった場所に行き、取材を行う暮らしをしていた。

 彼はある日、一軒の家を訪れる。そしてその家の隣家に住む女性を取材する。女性は神経質気味で、やたらと攻撃的だった。彼女の家の周りには何羽も烏が死んで落ちていた。

 取材からしばらく経ち、訪問した家の住人が死んだことを知る。隣家の女性は引っ越して消えていた。

 主人公は、他の取材対象も精力的に取材する。その一つに、心霊番組に出た霊能体質の女性タレントがいた。彼女は取材の後から調子がおかしいという。彼はその原因を調べることにする。

 また主人公は、超能力番組に出た少女の家庭の定期取材も行っていた。その他にも、ロフトのオカルトイベントで、最強の霊能者に会ったりと忙しく働いていた。

 彼の許には多くのオカルト情報が集まってくる。それらは雑然としていたが、徐々に一つの線を結び始める。

 超能力者の少女が姿を消した。そして、女性タレントの周囲で怪奇現象が多発し始めた。彼はイベントで会った最強の霊能力者の家を訪ねる。霊能力者は何かに怯えていた。彼は霊体ミミズが襲ってくるという。

 どこかで、悪意を持った意思を撒き散らしている者がいるらしい。霊能力者は超能力少女の身を案じていた。

 取材を続ける内に、以前に一度だけ会った神経質気味の女性の姿がちらつき始める。彼女の存在だけでなく、烏の死骸も行く手で何度も目撃するようになる。

 取材を続ける内に主人公は、カグタマという謎の言葉に行き着く。大学の民俗学の研究室に片っ端から電話取材をすることで、その言葉がある地方の言葉だと知る。

 主人公はその場所に行き、点が線になったことに気付く。その地方は、謎の女性の出生地だった。そこでは、鬼を静める祭りが行われていた。そしてその村は、今ではダムの底に沈んでいた……。
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