□Wikipedia - ウォール街を占拠せよ これは一つの象徴でしかないのですが、グローバル化による世界の破壊をよく表わしている出来事だと思います。
商売というのは、地理的、時間的な差異のある場所で、その高低差によって生じるものです。それが取っ払われると、ただ一つの商売しか成立しなくなります。そうなると、最も巨大で、最も安く商品を提供できる企業が市場を独占して、商売は終わります。
これは、巨大企業が世界を支配して、他の商売を駆逐するということです。そして、少数残った企業がカルテルを結び、価格を自由にコントロールして搾取を始められるということを意味します。
そうなると、持つ者は利益を上げ続け、持たざる者を搾取し続ける世界が始まります。
グローバル化は、極端な格差を招く施策です。そして、ただ一つの商品と価値観を蔓延させ、経済と文化を破壊します。
また、グローバル化は、経済の脆弱さを招きます。グローバル化というのは、バッファのない世界と同義語です。一つのエラーが、世界経済に致命的な打撃を与えます。
グローバル化された世界は、生物学的に言うと、生物多様性のない世界と同じです。その特徴は、環境変化に弱いことです。一見効率的に見えますが、リスクの高い戦略になります。
また何よりも怖いのは、グローバル化は、世界を一つの文明にすることです。人間はこれまで、何度も環境破壊による文明の崩壊を招いてきました。
世界中で「単一の方法で何かを行う」ことは、世界崩壊のリスクをベットし続けることと同じです。
経済格差は、早急にどうにかする必要があると思います。
世界中の人が、上位1%の人を殺せば、世界がましになると気付き、その考えが徐々に広がりつつあります。
決定的な対立が起き、各国で国内テロが勃発する前に、政治が有効に社会の格差を改善する必要があります。
しかし、それは無理そうです。そろそろテロとネットによる、国内戦争の時代なのかなと思います。その前に、超抑圧統治国家に移行しそうで、SF的未来だなあと思います。
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