PCとAndroidコンパチのRTS「Army & Maiden」ですが、去年の8月以来ということで、じつに半年振りに新しいアプリをAndroidマーケットに公開しました。
□Army & Maiden M1L□Army & Maiden M2L とはいえ、今回は完全新作ではありません。以前出した有料版の、無料版です。ただ無料にしたわけではなく、Android関係の様々な仕様の実験のためのバージョンといった内容になっています。
無料版と有料版の違いは、以下の通りです。
● 有料版
・ユーザー向け:広告なし。フルで遊べる。
・開発者向け:LVLで認証を行い、Androidマーケットの課金仕様を使う。
● 無料版
・ユーザー向け:広告付き。基本ステージ以外は、有料もしくはリワード広告のポイントが必要。
・開発者向け:Androidのアプリ内課金を使い、ステージ購入。リワード広告を使い、ポイントでステージ購入。
なぜこういったことをしたのかというのには理由があります。それは「Army & Maiden」が実験機だからです。
「Army & Maiden」は、アプリ自体が、PC、Android、アプレット上で動く、仮想化されたアプリケーションという実験的作品だったりします。
それだけでなく、ステージデータの差し替えで続編が出せるという、いつもの私の商売を踏襲した作りにもなっています。
また、Androidの本を書いている関係で、様々なAndroidの仕様をテストするためのアプリという側面も持っています。
というわけで、今回は主に「アプリ内課金」の実験を行いたくて、無料版(基本以外のステージを購入できるバージョン)を作成しました。
まあ、正直なところ、有料版がそれなりに売れるのならばそういったことを考えたりはしなかったのですが、無料版と有料版では、インストール数が1000倍ぐらい違うので、こういった実験が必要だなと思った次第です。
実際、自分の購買パターンを考えても、マンガなどは、雑誌で見たりして、面白かったら単行本を購入します。だから、「先に試せた方がいいよね〜」と思ったわけです。
また、リワード広告(懸賞広告)の営業に来ていただいた会社さんに対して「じゃあ、実験してみましょう」と言った手前もあり、「課金とリワード広告、選択肢があった方が、ユーザーに優しいのでは?」と思い、両方実装してみました。
それに伴い、「数種類の決済システムを仮想化して統一的に使う」というシステムも作りました。
おかげで、1週間もかかりました。大変でした。
さて、こういった「課金 or リワード広告でステージ購入」といったことを考えた背景には、私の考え方があります。
それは「お金=時間」というものです。
最近とくにその考え方が強くなっており、「お金を払ってもらう」代わりに、「時間を払ってもらう」のもありだなあと思い始めています。
この「時間」と「お金」の換金システムがあれば、ぶっちゃけリアル・マネーというのは、意味が変わってくると考えています。
とまあ、そういった経緯で、実験的に実装してみましたので、無料でもあることですので、皆様触っていただければと思います。
たぶん、初めての実装なので、まだ問題とかあるかもしれないですが、それは、こっそりとメールで報告していただければと思います。
よろしくお願いします。