夏のコミケ「コミックマーケット84」の準備を進行中。
月曜日 東地区“ポ”ブロック−33b「るてんのお部屋」
この数日で、「攻撃効果」「Life、Wave、Gold」「解雇と成長」「勝利と敗北」「ロード処理」「タイトル画面」他の実装を行いました。
□コミケ84 サンプル 008
全てが入っているわけではないですが、だいぶゲームっぽくなってきました。
また、HTML5ゲームアプリを、PC向けローカルで配布する良い方法がないかの調査も行いました。
いくつか試した結果「XULRunner」が一番よさそうという結論に至りました。
以下、試したり検討対象にした環境と、その問題点を書き、最後に「XULRunner」について書こうと思います。
●「Adobe AIR」
・Adobeのマルチプラットフォーム環境。FlashメインだけどHTML5での開発も可能。
・Webkit使用。
・JavaScriptエンジンが貧弱で処理が遅い。
・CanvasにImageを描画する際、アルファ値が適用されない。
・サウンドはmp3。oggやwavを鳴らすライブラリはLGPLで入手可能。
●「Webkit.net」
・Webkit使用。
・JavaScriptエンジンが貧弱で処理が遅い。
・よく止まる。ロックすることも多い。
●「IEコンポーネント」
・Windowsのバージョンにより実行環境が左右される。
・IE10以上でないとHTML5はまともに動かない。
●「Qt」
・Nokiaが買収したマルチプラットフォーム環境。C++ベース。
・Webkit使用。
・JavaScriptエンジンは高速。
・音声はmp3のみ。DirectShow使用。
・DirectShowのバージョンが一定以上だと、ローカルのmp3を鳴らせないバグあり。
そして、最後に「XULRunner」です。
●「XULRunner」
・Mozilla製。
・Gecko使用。Firefox同等。
・xulrunnerフォルダをアプリに同梱する形式。
・同梱ファイルで完結するので、インストール環境に左右されない。
・JavaScriptは高速。
・ogg可能。
・JavaScript経由でxulrunnerと連携可能。ファイル操作もできる。
ただ、デメリットもあります。
HTML5で作ったコードが、ファイルから丸見えです。バイナリ内に内包などされないので、コードを見せたくない人にとっては問題ありです。
後は、Windows、Linuxなど、それぞれ「XULRunner」のバイナリが違うので、全部に対応させようと思ったら、全て必要になります。
これはまあ、Windowsのみにして、他はHTML5のファイルを直接ブラウザで見てもらうでもよいかなあと思っています。
その他は、特に悪いところはありません。というわけで、コミケでの配布は「XULRunner」ベースで行おうと思いました。