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2013年08月25日 12:06:18
プログラムを解説する文章を仕事で書くことが多いのですが、その際に気付いたことがあります。
私の場合、自動書記のように文章を一気に書いて、その後に二倍ほどの時間を掛けて校正しているのですが、最初に書いた文章に、やたらと「受け身形」が多いのです。
たとえば「プログラムが実行される」「オブジェクトにプロパティが追加される」「ボタンが配置される」。
そういった文章を、校正の段階で、「プログラムを実行する」「オブジェクトにプロパティを追加する」「ボタンを配置する」のように書き換えます。
これは、物事を考える際の「視点の問題」なのだろうかと、最近思っています。
プログラムで扱う部品に対して、「自分」が主体で考えるのか、「プログラム」側が主体で考えるのかの違いがあるのではないかと、疑問を持っています。
こういった現象が、私個人の問題なのか、プログラムを書くことの多い人の問題なのか、日本語の問題なのか、人類一般の問題なのかは分かりません。
もしその範囲が、プログラマーであるのならば、実はプログラマーに向いている人とそうでない人の資質の違いは、論理的思考ではなく、操作対象に対する主観の違いなのかもしれないと考えたりしています。
こういった視点の問題に対する研究は、寡聞にして知らないのですが、どこかに研究結果などあるのでしょうか?
たとえば「エクセルのマクロ」という、非プログラマーでも扱うようなもの対して「マクロを実行する」と考えるのか「マクロが実行される」と考えるのかは、大きな違いのように感じます。
他人がどういった視点で物事を考えているのか、知ることができればと思います。