映画「シャイン」のDVDを七月中旬に見ました。
天才音楽家の物語です。実話を元にした映画です。それなりに楽しめました。
以下、粗筋です。(ネタばれあり。終盤直前ぐらいまで書いています。)
天才的ピアニストの主人公は、厳格な父が全てを決定するユダヤ人の家庭に生まれた。
彼は父の命令で子供の頃からピアノを弾き、卓越した才能を示す。そしてコンクールに出て、よい成績を残し、留学の誘いを受ける。
しかし家庭を重視する父親は、主人公が家を出ることを許さず二人は対立する。気が弱く、大人しい主人公は父に従い続けるが、最後に家を出てしまう。
だが“父に逆らったこと”は、彼にとって生涯消えぬトラウマとなる。
彼は音楽学校で教師に目を掛けられる。そして、コンクールへの課題曲として、かつて父が聞きたがっていた曲を選ぶ。
それは、超絶技巧が要求される曲で、彼の若さではまだ早過ぎると判断されるものだった。
主人公はその曲を弾きこなし、コンクールで優勝する。しかし、その過酷な曲のために、精神と肉体を極度まで緊張させた彼は、その直後に倒れてしまう。
「この曲さえ完璧に弾けば父に認められる」そう考えていた主人公は、コンクールのときのテープを父に送る。だが返事はなかった。
彼は人生に絶望し、表舞台から姿を消す。
それから十年以上が経った。主人公はたまたま入ったレストランでピアノを弾く。そしてそのレストランで毎日演奏するようになり、新聞に載る。
父親との関係、人生、音楽、恋愛……。主人公の止まっていた時間が再び動きだす。
そこそこ面白かったですが、個人的には突き抜けて面白いという印象はなかったです。
中の上という感じです。
実話を元にしているために、“伏線かと思っていたらそうではなかった”部分などがありました。
でもまあ、標準以上の作品だと思いました。