映画「チェブラーシカ」のDVDを十一月下旬に見ました。
ロシアの人形劇映画です。
かわいい謎の生物「チェブラーシカ」と、ワニの「ゲーナ」が、適当な活躍(?)をする短編連作です。
□チェブラーシカ - Cheburashka
http://www.cheb-project.com/□Wikipedia - チェブラーシカ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%AB 元は絵本のようですね。
チェブラーシカは、予想以上に可愛かったです。体が小さく、耳の大きな猿のような姿です。
ちなみに名前の意味は「ばったり倒れやさん」。そして、気分が乗ると両手を振り上げて「ウラーッ!」(万歳)と叫びます。
おかげで、ロシア語を二つ覚えました。
助演のゲーナは、動物園でワニの仕事をしている、哲学的なワニです。
二人とも、手はかなり不器用なようでした。
あと、元女スパイの「シャバクリャク」という悪戯好きな意地悪ばあさんが出てきます。
この三人がメインキャラでした。
さて、DVDですが、短編映画三本+一本の計四本が入っていました。
キャラはとても可愛かったのですが、脚本は非常にお粗末でした。
伏線を回収していないのは序の口で、「作っている途中で尺が足らなくなったのでここで終わりにしました」みたいな、唐突な展開(話が繋がっていない)など、製作者は脚本にはこだわりがないのかと思う内容でした。
うーん、どうやれば、あんな滅茶苦茶な脚本になるのだろう。
本気で、脚本なしで製作しているのではないかと思いました。それぐらい適当なお話。
キャラはよかったのですが、本当にお話はダメダメ。
人にすすめ難い作品だなと思いました。
以下、粗筋です。とはいっても、短編連作なので、最初の一話の触りだけを紹介。
オレンジを食べているうちにうとうと眠ってしまったチェブラーシカは、目が覚めるとロシアに来ていた。
オレンジ運搬用の木箱の中で寝てしまったからだ。
自分がどんな生物なのかも分からず、名前も分からないチェブラーシカ。
彼は、チェブラーシカ(ばったり倒れやさん)という名前を与えられ、ワニのゲーナなどの友達を作り、新しい町で暮らし始める……。
このあとは、ショートコントっぽい話が何話かあります。
お世辞にも話はよくできているとは言えません(前述)。
誰かきちんと脚本を書いて、作り直してくれればいいのになと思いました。
例えば、アードマン・アニメーションズ辺りがやってくれると嬉しいのに。「ウォレスとグルミット」も、「チキンラン」も面白かったので。