映画「容疑者」のDVDを一月下旬に見ました。
ロバート・デニーロ主演の刑事物です。原題は「CITY BY THE SEA」。2002年の作品です。
苦悩系の話ですが、面白かったです。
特典映像で知ったのですが、実際にあった話を元に作られた映画だそうです。インタビューには、そのご本人も登場しています。
元ネタの人のインタビューまであるのは、珍しいなと思いました。
あと、インタビューは、監督や俳優など、けっこうな人数が収録されているのですが、みんなロバート・デニーロについて語りまくり。大絶賛大会になっています。
2002年の映画ですからね。この時期には既に伝説的俳優ですし。
まあ、誉めまくるのは分かるのですが、ちょっとどうかなと思いました。
以下、粗筋です。(ネタバレは中盤ぐらいまで書いています。まあ、大丈夫だと思います)
主人公は刑事。離婚して妻子と別れ、今は恋人もいる。
彼は殺人事件の担当になる。そして、その容疑者として一人の人物の名前が上がって来る。
「息子だ……」
それはかつて別れた妻との間の息子だった。
悪夢が蘇る。それは子供の頃の経験だ。主人公が幼い頃、彼の父親は殺人事件で逮捕された。誘拐事件を起こし、その間に子供を誤って殺してしまったのだ。
裁判は有罪。彼は殺人者の息子になる。犯罪者の血は遺伝するのか? 主人公はそう言われないために、これまで模範的な刑事として職務を全うしてきた。
彼が真っ直ぐ育つことができたのには養父の存在が大きかった。
養父は主人公の父親を逮捕した刑事だった。そして結婚したのはその娘。
自分の血が混じったために、息子は犯罪者になったのかもしれない……。主人公は、目の前が真っ暗になるような気分になる。
彼は刑事として息子を探す。そして、父親として何もしてこなかった自分のことに気付き始める。
刑事として犯人を追うか、父親として息子を助けるか。
彼はその二つの考えの中で揺れ動く。
息子は必死に潜伏し続ける。警察を警戒する以上に、命懸けに隠れ続ける。
なぜならば、彼を追っているのは刑事たちだけではなかったからだ。麻薬の売人たちも彼を追っていた。
そして新たな殺人事件が起こる。主人公の相棒が殺されたのだ……。
麻薬でぼろぼろになり、殺人者として苦悩し、父親への愛に飢えてさまよう息子ジョーイがなかなかよかったです。
息子役の俳優は、ジェームズ・フランコ。「スパイダーマン」で、富豪の息子(主人公の親友)役を演じている人です。今回の映画だけでなく、こちらの映画の演技も結構好きでした。
あと、ずーーーっと思っているんですが、ジェームズ・フランコと、佐藤隆太はよく似ています。
□ジェームズ・フランコ(写真)
http://cinematoday.jp/page/A0001194□佐藤隆太(写真)
http://www.k-factory.net/doc/data/1053405023.html 顔が縦に長いところと、笑い方がそっくりです。
ずっと書きたかったので、これを機会に書いておくことにします。