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2007年09月07日 12:39:29
ザスーラ
 映画「ザスーラ」のDVDを七月下旬に見ました。

 2005年の映画で、監督はジョン・ファヴロー。「ディープ・インパクト」の人です。

 子供がボードゲームをして大変な目に遭うという「ジュマンジ」と同じ原作者です。その災害系ボードゲームの宇宙版のお話です。

 映画は普通に面白かったです。

 しかし、見方を変えたら、もっと面白かったはずです。くそう、事前にどういう映画か知っていたら、もっと楽しめたはずなのに。

 映画を見た後にメイキングを見て、ちょっと悔しい思いをしました。

 このDVDのメイキングは、非常に長く、内容が濃い物でよかったです。



 原作はクリス・バン・オールスバーグ。DVDのメイキングには、原作者のインタビューも付いていました。

 この原作者、「ポーラ・エクスプレス」の人ですね。うわあ、これらの作品、全部同じ人ですか。超の付くほどの絵本作家です。

 彼の仕事風景とか考え方、略歴なんかも解説されており、これだけでもかなりよかったです。

 あと、彼の言っていた映画に対する考え方が印象的でした。

「映画は、原作といっても、アイデアを提供するだけだよね。原作をアイデアの種として、次に作る映画のクリエイターが、その種を使って他の作品を作る。そういうものだよ」

 私もだいたいそう考えているので、非常に共感しました。



 脚本のデイヴィッド・コープは、名前を知りませんでしたが、有名な映画を結構手掛けているようです。

 以下、調べた中で、私がタイトルを知っている映画のリストです。

1991 トイ・ソルジャー
1992 永遠に美しく…
1993 ジュラシック・パーク
1996 ミッション:インポッシブル
1997 ロスト・ワールド  ジュラシック・パーク
2002 スパイダーマン
2002 パニック・ルーム
2005 ザスーラ

 売れっ子のようですね。



 あと、キャストに関しては、主人公兄弟のお姉ちゃんがクリステン・スチュワートでした。

「確か彼女は『パニック・ルーム』のあの子だよな」と思って調べてみました。子役時代の容姿が非常に気に入っていたので。

 やっぱりそうでした。子供時代の面影が残っていました。



 主人公二人のジョシュ・ハッチャーソンと、ジョナ・ボボは、自然な演技で上手かったです。

 この「自然な演技」には、後述の監督の撮り方がだいぶ影響していると思います。

 最近では珍しい撮り方をしていますので。



 さて、この映画で一番熱かったのは監督のジョン・ファヴローです。

 メイキングで熱く語っていますが、映画を見ている時には、テレビの小さな画面なので、あまりそういったことを考えていませんでした。

 このメイキングを見た後だと、映画館で見てもよかったなと思いました。

 どこがどう熱かったのかと言うと、撮り方です。

「俺は特撮がやりたいんだよ! CGは最低限にして、ともかく特撮ができる人間を結集したんだよ!」監督は吼えます。

 爆発、破片、模型、着ぐるみ、そういったレトロな技術がオンパレードです。

 ボードゲームをするごとに、宇宙に放り出された家が破壊されていくのですが、実際に家を作り、その家をアームの上に固定して、本当に揺らしたり、傾けたり、破壊したりして、子供をその中で演技させます。

 子供が無重力で落下する時には、ワイヤーで吊るしてスタントをさせています。

 それだけではありません。

 巨大銛が打ちこまれる時は、本当にそれを作って、実際に家に打ち込みます。

 流星で床に無数の穴が空く時は、火薬を爆発させて穴を開けます。

 壁がひっぺがされる時も、実際に壁をひっぺがします。

 ロボットが家を走り回る時も、着ぐるみのロボットが走り回ります(後で腕と足だけCGで追加しています)。

 爬虫類型宇宙人が、のしのしと歩き回っているのも本物です(後で、着ぐるみからはみ出た人間の頭だけCGで消しています)。

 外側から見える家も、巨大模型です。中と寸分違わぬ家を作り、撮影に合わせて破壊していきます。

 敵の宇宙船も全部本物の模型です。様々な大きさの模型を作って、破壊シーンも模型を破壊しています。

 そして監督は「炎にこだわりたかったんだよ。CGの炎はどうしても偽物っぽいからな!」と、ことあるごとに本物の炎を使います。

 宇宙船の炎も、実際にブースターから火が出るようにしています。

 ソファーを燃やして宇宙に蹴り出すシーンも、本当にソファーに火を付けて、アームを付けて、ぐるぐる回しながら撮影しています。

 さらに、その燃えているソファーの火の揺らぎ方にやたらとこだわります。風を当てて微調整します。

 そんな感じで、この監督はやたらと火にこだわります。

 さらに「俺は破片の飛び散り方にこだわりたいんだよ! CGでは、破片が不自然になるからな!」と言い、ありとあらゆるシーンで、物を爆発させて、破片を撒き散らします。

 なんだ、この監督の異常なテンションは。

「この映画は、ありとあらゆる物が、役者の目に見える本物なんだよ!」監督は叫びます。

 そりゃあ、子役も自然な演技をします。実物が目の前にあって、実際に爆発したり、壊れたり、怪物に襲いかかられたりしているのですか。



 以下、粗筋です。(ネタバレはほとんどなし。中盤ぐらいまで書いています。)

 小学生の兄と弟の兄弟。彼の両親は離婚しており、二人は交代にその間を行き来していた。

 兄は弟のことを煩わしく思っており、弟は兄と遊びたがっていた。

 ある時、弟は父親の家で古いボードゲームを発見する。

 名前は「ザスーラ」。

 弟は、そのボードゲームを兄と遊ぼうとするが断わられる。仕方がないので一人で始めると、家が宇宙に放り出された。

 どうやら、このゲームに上がるまでは地球には帰れないらしい。そして、コマは二つあり、交互にプレイしないと先には進めないらしい。

 兄は仕方がなく、弟のゲームに付き合うことにする。

 家には、兄弟だけでなく、彼らの姉もいた。そして、ゲームの途中で現れる謎の宇宙飛行士。

 四人は数々の苦難を乗り越えながら、ゲームを進めていく。



 ボードゲームのレトロなデザインが素敵でした。

 ただ、あの仕掛けのゲームは実際には作れなかったらしく、内部に電子機器を仕込んで、リモコンで人間の指示で動かす仕組みになっているそうです。

 しかしまあ、ああいったブリキのおもちゃ系のデザインはいいですね。

 ブリキのおもちゃは、時々、写真集を買ったりしたくなりますので。
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