2009年の読書のまとめ5月分です。
星による評価の基準については前述の通りです。
● 2009年05月(1冊/計26冊)
■ 25 マンガの創り方(山本 おさむ)
(
★★★★☆)
マンガ家としてキャリアの長い山本おさむ氏が書いた、「ネーム」ベースのマンガ解説本。
これまで、文章ベースや、映画ベースなどで、ストーリー作りを語ったり、マンガの表現技法を解説した本は数多出ていましたが、ネームの組み立てや推敲方法に焦点を絞って成功したは、この本が初めてだと思います。
そもそも冒頭から、編集者はマンガのプロではないから、そのプロではない人にネームをつき返させないために、ネームレベルでのマンガの作り込みの方法を解説すると書いてあります。そして、それがきっちりと書いてある。
そして、高橋留美子の傑作短編を丸ごと一本収録して、その完成原稿から、ネームレベルでの作り込みの過程を推理して、解説していきます。それが、物凄く的確です。
マンガが好きな人や、マンガを描きたい人は、必読の本だと思いました。
原稿を依頼した編集長が、「マンガの創り方の本を書いて」とずっと口説いていた甲斐があったと思います。
よい本でした。