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2010年09月15日 14:54:30
 最近「ペニーオークション」という単語をよく見るので、「ペニーオークションって何?」と思って調べました。うん。まあ、完全にブラックだ。

 どうも、今年の6月ぐらいに日本に本格上陸して、雨後の筍のように増殖しているビジネスみたいです。スパムメールとか、広告とかも、凄い勢いです。今、最も旬なアングラ・ネット・ビジネスなのかもしれません。



 さて、この「ペニーオークション」というのは、一体どういったものなのか?

 簡単に言うと、1回の入札額が1円とか10円とかみたいな小さな金額(ここがペニーの由来だと思う)のオークション系サイトです。SIMフリーのiPhoneとかが、300円ぐらいで落札できるという、破壊的な低価格が魅力です。

 しかし、これじゃあ運営者側が儲かりません。普通のオークションとの最大の違いは、1ビットごとに、75円とか50円とかの手数料がかかることです。

 この1回のビットごとに、締め切り時間が20秒伸びます。そしてまた誰かが入札すると、20秒増え、20秒増え……、ラスト20秒ぐらいで、ポチポチと入札ボタンをクリックしながら、1円とか2円の金額をビットし続けるわけです。



 ここまで書いた時点で、勘のよい人なら、すぐにカラクリに気付いたと思います。

 商品を安くゲットしても、手数料が膨大にかかる可能性があります。

 さらに、入札者の中に、ボットを1台投入するだけで、延々と落札の瞬間が来ず、値段を吊り上げて、時間を引き延ばし続けることができます。

 そして最大のヤバイところは、落札できなくても手数料が戻ってこないことです。ヘタをすると、商品自体を一切用意していない可能性も高いです。

 良心回路が組み込まれていない人達が運営したならば、完全に現金ブラックホールと化すシステムです。



 この「ペニーオークション」の使用感は、パチンコに非常に近いです。

 台の前に座って「当たりそうな台」ということで玉をつぎ込む。

 同じように、モニターの前に座って「落札できそう」と思いながら、延々とクリックし続ける。

 中毒性が高いことと、現ナマを凄い勢いで飲み込まれるところはそっくりです。

 しかし、仕組みはパチコンよりも凶悪です。

 Webサイトを作る人が、ボットの匙加減をいかようにでもできるので、確変率などのセオリーは一切なく、悪質なところに当たると手数料だけ無限に飲み込まれます。なので、ギャンブルよりもタチが悪いです。



 この「ペニーオークション」は、いわゆる「ギャンブル」の規制に引っ掛からない可能性が高いです。表向きはあくまで「オークション」なので。

 たぶん、今年の秋か冬ぐらいに、かなり大きな問題になるのではないかと思います。私が気付いていないだけで、もう既に大きな問題になっている可能性もあります。

 「ペニーオークション」系サイトは、個人レベルでも作れる程度の内容なので、クローンサイトがもっともっと増殖していくと思います。

 内容を把握せずに手を出す人もいるかもしれないので、気を付けてください。

 また、知っていても、中毒性が高いので、ギャンブル好きな人は、はまる可能性が高いので注意してください。先ほども書きましたが、このシステムは寺銭を100%にできる凶悪なシステムですので。

 といわけで、ちょっと調べたので、周知のために、簡単に文章にまとめておきました。
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