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2011年02月28日 20:38:50
放課後
 映画「放課後」のDVDを十一月下旬に見ました。

 1984年の映画で、原題は「THE NEW KIDS」。監督はショーン・S・カニンガム、脚本はスティーヴン・ギレンホールです。

 名前から、青春物かと思っていたら、学園バイオレンス物でした。B級映画ですが、けっこう面白かったです。



● 初っ端からの急展開

 凄い勢いで話が立ち上がります。

 主人公は、陸軍大佐の父親の許で育った兄と妹です。その父親が表彰を受けるために出かけた先で交通事故に遭い、両親が死にます。

 そして、引き取られた先は、頭がファンタジーな伯父のところ。伯父は、自作遊園地を作ろうとしており、金勘定ができなさそうな夢追い人です。

 また、その町には、札付きの不良たちがいます。彼らは、美人の妹に絡みだします。

 ともかく、両親の死が、映画の冒頭でいきなり起こり、話が急展開するので、ちょっとびっくりしました。



● 学園バイオレンス物

 この映画は、学園バイオレンス物です。タイトルから青春物を想像していたのですが、かなりバイオレンスです。

 不良たちは、ヤクを決めていて、容赦ない感じです。

 迎え撃つ兄貴は、見た目は大人しそうな好青年ですが、父親に体を鍛えられていて、実は運動神経抜群です。そして、報復のために、相手のボスの家に深夜潜入して脅しをかけるような猛者です。

 不良グループと兄妹の対立は、だんだん発展していき、最後は暴発します。



● マジで血みどろ、ぶっ殺し

 この映画の監督のショーン・S・カニンガムは、「13日の金曜日」(1980)の監督です。

 つまり、そういうことです。暴発が始まると、リアルの殺し合いが始まります。

 手作り遊園地の中で、あの手この手のバトルがスタートします。例えば、ジェットコースターで相手の首を切断したり、まあ、そんな感じです。

 最初、タイトルを見て「青春映画かな?」と思ったのは、完全に間違いでした。

 かなりえぐい映画ではあるのですが、けっこう面白かったです。



● 欲張ったラスト

 基本的に面白かったのですが、最後は蛇足だなと思いました。

 ラストのエピソードは、「続編を作りたい」という意思表示と、そのための引きなのでしょうが、後味を悪くしてしまっていました。

 せっかく上手くまとまっていたのに、瑕を付けたなと感じました。



● 粗筋

 以下、粗筋です(ネタバレあり。あっても構わない作品です。ラスト直前まで書いています)。

 主人公は兄と妹。二人の父親は陸軍大佐だったが、勲章を受けた日に交通事故に遭って死んでしまう。

 二人は伯父夫妻の許に引き取られる。伯父は、自作の遊園地を作ろうとしている夢追い人。彼は、あまり生活力のなさそうな感じの人である。

 二人は新しい学校に通い始める。好青年と美少女の二人は、すぐに友人たちができて打ち解ける。しかし彼らは不良グループに目を付けられる。特に妹は不良グループのボスに狙われる。

 妹は、不良グループのボスの誘いを断る。そのことで、二人は嫌がらせを受け始める。

 その被害は、伯父の手作り遊園地にまで及ぶ。また、伯父の車を傷付けられたりもする。

 兄は深夜にボスの部屋に潜り込み、脅しをかける。しかし、事態は収束しなかった。

 不良グループは、妹をさらって犯そうとする。しかし、すんでのところで妹は逃げる。だが、それで終わりにはならなかった。

 不良グループは伯父の家に来て、脅しをかける。そして、伯父の腹を銃で撃つ。そこに兄が駆けつける。

 対立は殺し合いの展開に発展する。不良グループは銃で武装している。兄は、不良たちの隙を突きながら、一人一人抹殺していく。そして、ボスと対決することになる……。
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