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[映画] 「ドーン・オブ・ザ・デッド」感想

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2013/09/03(火) 12:39:25
ドーン・オブ・ザ・デッド
 映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」のDVDを、2012年2月に見ました。

 2004年の映画で、監督はザック・スナイダー。脚本はジェームズ・ガン。主演はサラ・ポーリーです。

 ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」のリメイクになります。全体的に密度が高く、アクションシーンも豊富で、出来もよかったのですが、「ゾンビ」と違って、あまり印象に残りませんでした。

 そこはオリジナルの力が強く、リメイクがそれを越えるのは難しいということなのでしょうか。



● ショッピングモール

 ロメロの「リビング・デッド」プロジェクト第二弾の「ゾンビ」(1978年)は、ショッピングモールに立てこもる映画です。

 この映画では、主役は「ショッピングモール」とでも言うような感じで、主人公達登場人物以上に、ショッピングモールという「キャラ」が立っていました。

 それもそのはずで、ロメロのゾンビ映画では、世相を反映したSF的風刺のようなテーマが、各映画に盛り込まれています。

 この映画では、当時アメリカの生活を変えていたショッピングモールという存在が、大きな興味の対象になっているそうです。

 その「ショッピングモール」への視点が、元々の「ゾンビ」という映画には存在します。

 本作は、その「ゾンビ」をリメイクした作品ですが、その「視点」が完全に欠落しています。

 そのため、「ショッピングモール」という「キャラ」は、単に「舞台」に成り下がっています。



「ゾンビ」で描かれた「人間とショッピングモールの相互関係」という“人間”関係は、本作では無視されています。

 それが一番分かりやすいのが、「ショッピングモール」に、敵としての「警備員」が配役されていることです。

「人間とショッピングモールの相互関係」が描けなかったので、「主人公達と警備員達の相互関係」に置き換えたわけです。

 これでは「ショッピングモール」に逃げ込む意味はどこにもありません。

 もしこれを、オリジナルの趣旨に則ってリメイクするなら、「現代でショッピングモールに相当する存在」を考察して、それを採用する必要があります。

 実は、そういったことはロメロ自身が既に行っており、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」(2008)で、「ネットワーク社会における死の恐怖と、その情報共有を行おうとする現代人達」という考察が映画に反映されています。

 本作には、そういった部分が欠けているので、単なるアクション映画になっており、そのせいで印象を残さないのだろうなと思いました。



● ゾンビと赤ん坊

 この映画では、妊婦がゾンビ化して、ゾンビ赤ちゃんが生まれます。

「母子感染するんだ」と、ゾンビの伝染経路が気になりました。

 あと、この描写は、たぶん「アイアムアヒーロー」(花沢健吾)に反映されています。そういうシーンがありましたので。



● アクション映画

 アクション映画としては面白かったです。

 特に「ゾンビのリメイク」ということを気にしなければ、普通に楽しめる映画です。

 隙間無く群がり、ダッシュしてくるゾンビは、かなり見応えがありました。



● 粗筋

 以下、粗筋です(ネタバレあり。最後まで書いています)。

 看護婦の主人公の夫が、近所の少女に襲われる。少女はゾンビになっていた。主人公は感染者から逃げる。しかし町は、ゾンビだらけになっていた。

 逃走途中に知り合った人々と、主人公はショッピングモールに逃げ込む。そこには警備員達がおり、彼らと対立しながら、その場所で暮らすことになる。

 そこに、逃亡者達がやって来る。その中いた人間がクルーザーを持っているという。主人公達は脱出計画を立てて港に向かう。

 大きな犠牲を出しながらクルーザーに乗り、港を離れる。だが、着いた先の小島の人々も、既にゾンビに感染していた。
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