2012年の1月に、映画館で「宇宙人ポール」を見ました。監督はグレッグ・モットーラ、脚本はサイモン・ペッグとニック・フロストです。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004)、「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(2007)とかの人達の映画です。
にやにやしっぱなしの映画でした。たぶん、30〜40代の人は、大喜びの映画です。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」 と、徐々に面白くなっていたのですが、この映画では、さらに洗練されて、非常に楽しめる作品になっていました。
● あらすじ
主人公は、SF作家とイラストレーターの男性2人組。彼らはアメリカのコミコンに参加した後、宇宙人の聖地であるエリア51を巡礼する。
そこで彼らは、本物の宇宙人「ポール」に出くわす。彼は、米軍基地から逃げ出してきたと言う。
ポールは、地球のこの数十年の宇宙人ネタは、ほとんど自分が元ネタで、積極的に情報を提供していたと説明する。「E.T.」を作ったスピルバーグも、ポールの知り合いの1人だと話す。
主人公達は成り行きで、ポールの逃走を手伝うことになる。そして、1人のキリスト教原理主義の女性を拾う。彼女は父親によって洗脳状態になっていたが、ポールからの知識転送で目を覚ます。
2人の男性と1人の女性、そして1人の宇宙人は旅を始める。だが、凄腕のメン・イン・ブラックが、ポールの追跡を始めていた……。
● マッチョ文化
映画中、主人公2人は、男2人で旅をしているということで、行く先々でゲイのカップルに間違われます。
ああ、アメリカってそうなのだな。というか、オタク以外の人から見ると、オタクの人達はそう見えるのだろうなと思いました。
オタクじゃない人には、男2人が仲良さそうに熱く語り合っていたら、ゲイのカップルに見えるのだなあと、しみじみと思いました。
あと、アメリカ映画では、なぜ自分の町にやって来た余所者に、必ずと言ってよいほど喧嘩を吹っ掛けるのだろうかと疑問を持ちました。
この映画だけでなく、よく見シーンなので(というか、よく見るから、この映画がパロディにしたのでしょうが)、アメリカはそういった傾向がある場所なのだろうなあと思いました。
● エリア51ネタ
何というか、矢追純一世代の人間としては、にやにやしっぱなしです。
50代以上や、20代以下の人は、このネタは分からない可能性が高いなあと思いながら、「自分達の世代に向けて作られた映画だ」と思い、楽しんで見ました。
● 上手い逆転劇
終盤のどんでん返しは、よいどんでん返しでした。
キャラクターの相関図が、一気に変わる、なかなかよい仕掛けでした。
● ビッグ・ガイ
納得の出オチキャラです。素晴らしい。
この感想を書くために、いくつかの映画情報サイトを見ていたのですが、ビッグ・ガイのキャストを書いちゃ駄目だろうと思いました。
映画を見てから、キャストを見た方がよいです。
映画は、非常に楽しめました。