DDoS攻撃

作成:2023-05-08 16:07
更新:2023-05-08 16:07
概要
「DDoS攻撃」について説明したページです。「DDoS攻撃」は、複数のコンピューターから同時に大量のデータを送りつけて、サーバーやネットワークの機能を停止させる攻撃です。

用語

「DDoS攻撃」(ディードスコウゲキ、Distributed Denial of Service attack、分散DoS攻撃)についての説明です。

student
生徒

DDoS攻撃とは何ですか?

teacher
先生

DDoS攻撃は、Distributed Denial of Service Attackの略で、分散型サービス拒否攻撃と訳されます。これは、複数のコンピューターから同時に大量のデータを送りつけて、サーバーやネットワークの機能を停止させるサイバー攻撃の一種です。つまり、攻撃者が複数のコンピューターを操作して一斉に大量のデータを送りつけることで、正規のユーザーがサービスにアクセスできなくなるようにする攻撃です。

student
生徒

なぜDDoS攻撃が行われるのですか?

teacher
先生

DDoS攻撃の目的は様々で、企業や組織のサービスに対する脅迫や妨害、政治的な主張や抗議、犯罪組織による利益の獲得などが考えられます。たとえば、競合他社がライバル企業のウェブサイトをダウンさせることで顧客を奪いたい場合や、政治的な主張を広めるために政府のウェブサイトを攻撃する場合などがあります。DDoS攻撃は比較的簡単に実行できるため、多くの事件が発生しています。

student
生徒

企業や組織はどのようにDDoS攻撃から守ればいいのですか?

teacher
先生

企業や組織がDDoS攻撃から守るためには、いくつかの対策を取ることが重要です。まず、専門のセキュリティ会社やサービスに依頼して、攻撃トラフィックを遮断することが有効です。これによって、正規のアクセスを許可し、攻撃をブロックできます。また、ネットワークやサーバーの監視や分析を行い、異常なトラフィックを検知することも重要です。さらに、バックアップや復旧の準備をしておくことで、攻撃後の被害を最小限に抑えることができます。

student
生徒

DDoS攻撃を行う側には、高度な技術が必要なのですか?

teacher
先生

DDoS攻撃を行うためには、一般的に高度な知識や技術は必要ありません。攻撃者は、簡単に入手できるツールやプログラムを使用して攻撃を実行することができます。例えば、ボットネットと呼ばれる大量の感染したコンピューターを遠隔操作するためのソフトウェアを利用することがあります。

student
生徒

ボットネットとは何ですか?

teacher
先生

ボットネットは、攻撃者が不正に制御する多数のコンピューター(ゾンビコンピューターまたはボット)からなります。攻撃者は、これらのボットを使用して一斉に攻撃を行い、大量のトラフィックを送信することができます。攻撃者は、インターネット上の公開されている脆弱なコンピューターを見つけて感染させる方法や、マルウェアを通じてコンピューターを感染させる方法を用いてボットネットを形成します。

student
生徒

そうしたことを行うには高度な知識が必要なのですか?

teacher
先生

一般的に、DDoS攻撃を行うためには攻撃者がコンピュータープログラミングやネットワークの知識を持っている必要はありません。攻撃ツールの使用方法を理解し、感染したボットネットを制御する方法を知っているだけで攻撃が可能です。これが、DDoS攻撃が比較的容易に行われる理由の一つです。

student
生徒

なるほど、ボットネットを使用して一斉に攻撃を行うのですね。でも、ボットネットはどのように作られるのですか?

teacher
先生

ボットネットは、攻撃者が感染した複数のコンピューターを遠隔操作するためのツールです。攻撃者は、いくつかの方法を用いてボットネットを作成します。

student
生徒

教えてください。

teacher
先生

まず、攻撃者はインターネット上で脆弱性を持つコンピューターを見つけ、感染させます。脆弱性は、セキュリティの脆点やソフトウェアの欠陥など、攻撃者が侵入しやすい状態を指します。攻撃者は、脆弱性を突いてコンピューターにアクセスし、ボットネットをインストールします。

student
生徒

なるほど、そういう方法を使うのですね。

teacher
先生

ボットネットの形成には、攻撃者がメールの添付ファイルやリンクを通じてマルウェアを配布する方法もあります。攻撃者は、魅力的なタイトルや内容のメールを作成し、ユーザーが添付ファイルを開いたりリンクをクリックしたりすると、マルウェアが感染します。感染したコンピューターは攻撃者の制御下におかれ、ボットネットの一部として使用されます。

student
生徒

いろいろな経路があるのですね。

teacher
先生

そうです。さ攻撃者はWebサイトやフォーラムにおいて偽装されたプログラムやアプリケーションを提供することで、ボットネットを広げることもあります。ユーザーがこれらの偽装されたソフトウェアをダウンロードして実行すると、マルウェアが感染し、攻撃者のボットネットに参加します。

student
生徒

攻撃者は、様々な方法を駆使してボットネットを作るのですね。

teacher
先生

そうです。そして攻撃者は、ボットネットを通じて指示を送り、一斉に攻撃を開始することができます。ボットネットの規模が大きければ大きいほど、攻撃の威力も大きくなります。

まとめ

「DDoS攻撃」(ディードスコウゲキ、Distributed Denial of Service attack、分散DoS攻撃)は、複数のコンピューターから同時に大量のデータを送りつけて、サーバーやネットワークの機能を停止させる攻撃です。

攻撃者は、感染したコンピューターを制御し、一斉に攻撃を行います。

この攻撃は、企業や組織に対する脅迫や妨害、政治的な主張や抗議、犯罪組織による利益獲得などの目的で行われます。

DDoS攻撃は比較的容易に行えるため、多くの事件が発生しています。

対策としては、セキュリティ会社やサービスの利用、ネットワークの監視や分析、バックアップや復旧の準備が重要です。

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