プレゼンテーション層
用語
「プレゼンテーション層」(presentation layer、第6層、レイヤ6、layer 6、L6)についての説明です。
プレゼンテーション層とは何ですか?
なぜプレゼンテーション層が必要なのですか?
機器ごとにデータ表現形式が異なるため、通信相手との間でデータを正しくやり取りすることができない場合があります。そこで、プレゼンテーション層は、機器ごとのデータ表現形式をネットワーク共通の形式に変換することで、異なる機器間でもデータのやり取りを可能にします。
プレゼンテーション層で行われる符号化や復号化とは何ですか?
プレゼンテーション層で行われる符号化とは、機器ごとの固有のデータ表現形式をネットワーク共通のデータ形式に変換することを指します。逆に、復号化とは、ネットワーク共通のデータ形式を機器ごとの固有のデータ表現形式に変換することを指します。
プレゼンテーション層がない場合、どのような問題が起こるのですか?
プレゼンテーション層がない場合、異なる機器間でのデータのやり取りが正しく行われないため、データの受信側が正しく解釈できず、通信が失敗する可能性があります。また、機器ごとに異なるデータ表現形式を扱う必要があるため、通信のたびに機器ごとに対応するための処理を行う必要があり、通信の効率が低下します。
まとめ
「プレゼンテーション層」(presentation layer、第6層、レイヤ6、layer 6、L6)とは、コンピューターネットワークにおけるOSI参照モデルの第6層に位置する層です。
この層では、機器ごとのデータ表現形式(データフォーマット)をネットワーク共通のデータ形式に変換したり、逆にネットワーク共通のデータ形式を機器ごとの固有のデータ表現形式に変換したりする役割を担っています。
つまり、異なる機器間で正しくデータのやり取りが行われるようにするための変換を行う層です。
例えば、異なるプログラム間でデータをやり取りする場合、プログラムごとにデータ形式が異なる場合がありますが、プレゼンテーション層によって共通のデータ形式に変換することで、データのやり取りが可能になります。
以下は、OSI参照モデルです。
- 第1層:物理層(Physical Layer)
- 第2層:データリンク層(Data Link Layer)
- 第3層:ネットワーク層(Network Layer)
- 第4層:トランスポート層(Transport Layer)
- 第5層:セッション層(Session Layer)
- 第6層:プレゼンテーション層(Presentation Layer)
- 第7層:アプリケーション層(Application Layer)
以下は、TCP/IP階層モデルです。
- 第1層:ネットワークインターフェイス層/リンク層(Link Layer)
- 第2層:インターネット層(Internet Layer)
- 第3層:トランスポート層(Transport Layer)
- 第4層:アプリケーション層(Application Layer)