プレゼンテーション層

作成:2023-05-01 18:02
更新:2023-05-01 18:02
概要
「プレゼンテーション層」について説明したページです。「プレゼンテーション層」は、通信プロトコルの階層構造の一部で、データの表現形式を変換したりする役割を担ったものです。

用語

「プレゼンテーション層」(presentation layer、第6層、レイヤ6、layer 6、L6)についての説明です。

student
生徒

プレゼンテーション層とは何ですか?

teacher
先生

プレゼンテーション層は、OSI参照モデルの7つの層のうちの第6層で、アプリケーション層セッション層の間に位置する層です。この層では、機器ごとのデータ表現形式をネットワーク共通のデータ形式に変換したり、逆にネットワーク共通のデータ形式を機器ごとの固有のデータ表現形式に変換したりする役割を担っています。

student
生徒

なぜプレゼンテーション層が必要なのですか?

teacher
先生

機器ごとにデータ表現形式が異なるため、通信相手との間でデータを正しくやり取りすることができない場合があります。そこで、プレゼンテーション層は、機器ごとのデータ表現形式をネットワーク共通の形式に変換することで、異なる機器間でもデータのやり取りを可能にします。

student
生徒

プレゼンテーション層で行われる符号化や復号化とは何ですか?

teacher
先生

プレゼンテーション層で行われる符号化とは、機器ごとの固有のデータ表現形式をネットワーク共通のデータ形式に変換することを指します。逆に、復号化とは、ネットワーク共通のデータ形式を機器ごとの固有のデータ表現形式に変換することを指します。

student
生徒

プレゼンテーション層がない場合、どのような問題が起こるのですか?

teacher
先生

プレゼンテーション層がない場合、異なる機器間でのデータのやり取りが正しく行われないため、データの受信側が正しく解釈できず、通信が失敗する可能性があります。また、機器ごとに異なるデータ表現形式を扱う必要があるため、通信のたびに機器ごとに対応するための処理を行う必要があり、通信の効率が低下します。

まとめ

「プレゼンテーション層」(presentation layer、第6層、レイヤ6、layer 6、L6)とは、コンピューターネットワークにおけるOSI参照モデルの第6層に位置する層です。

この層では、機器ごとのデータ表現形式(データフォーマット)をネットワーク共通のデータ形式に変換したり、逆にネットワーク共通のデータ形式を機器ごとの固有のデータ表現形式に変換したりする役割を担っています。

つまり、異なる機器間で正しくデータのやり取りが行われるようにするための変換を行う層です。

例えば、異なるプログラム間でデータをやり取りする場合、プログラムごとにデータ形式が異なる場合がありますが、プレゼンテーション層によって共通のデータ形式に変換することで、データのやり取りが可能になります。

以下は、OSI参照モデルです。

  • 第1層:物理層(Physical Layer)
  • 第2層:データリンク層(Data Link Layer)
  • 第3層:ネットワーク層(Network Layer)
  • 第4層:トランスポート層(Transport Layer)
  • 第5層:セッション層(Session Layer)
  • 第6層:プレゼンテーション層(Presentation Layer)
  • 第7層:アプリケーション層(Application Layer)

以下は、TCP/IP階層モデルです。

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