ネットワーク層
用語
「ネットワーク層」(network layer、インターネット層、第3層、layer 3、レイヤ3、L3)についての説明です。
ネットワーク層とは何ですか?
ネットワーク層でどのようなことが行われるのですか?
具体的には、ネットワーク層では以下のようなことが行われます。IPアドレスを使って、送信元と送信先のホストやルーターを識別する。ルーティングを使って、パケットが最適な経路で目的地に届くようにする。パケットの分割や再構成を行う場合がある。 ちなみに、パケットの伝達性は保証されない場合があります。」
IPアドレスとは何ですか?
ルーティングとは何ですか?
ルーティングとは、通信する際にパケットがどの経路で送信されるかを決定することです。ルーティングのためには、ネットワーク上にルーターと呼ばれる機器を設置し、その中継点において経路を選択します。
「パケットの分割や再構成とは何ですか?」
パケットの分割とは、大きなデータを複数のパケットに分割することです。ネットワークの通信には、パケットサイズに制限があるため、大きなデータを1つのパケットに含めることができない場合があります。一方、パケットの再構成は、分割されたパケットを元のデータに再度結合することです。
「パケットの伝達性が保証されない場合があるということはどういうことですか?」
パケットの伝達性が保証されないということは、パケットが破損したり、途中で紛失したりする可能性があるということです。ネットワーク層では、パケットの再送信やエラー検出・修正のための手段が用意されていますが、完全な伝送保証はできません。
まとめ
「ネットワーク層」(network layer、インターネット層、第3層、layer 3、レイヤ3、L3)は、コンピューターネットワークにおいて、異なるネットワーク同士の通信を可能にするためのルールを定めるための階層です。
この層では、IPアドレスを使って、送信元と送信先のホストやルーターを識別し、ルーティングを使って、最適な経路でパケットを目的地に届けるようにします。
また、パケットの分割や再構成を行う場合もあります。
ただし、ネットワーク層での通信は伝達性が保証されない場合があるため、上位の層であるトランスポート層で誤り訂正や再送制御などを行う必要があります。
ネットワーク層は、OSI参照モデルやTCP/IPモデルにおいて重要な役割を担っています。
以下は、OSI参照モデルです。
- 第1層:物理層(Physical Layer)
- 第2層:データリンク層(Data Link Layer)
- 第3層:ネットワーク層(Network Layer)
- 第4層:トランスポート層(Transport Layer)
- 第5層:セッション層(Session Layer)
- 第6層:プレゼンテーション層(Presentation Layer)
- 第7層:アプリケーション層(Application Layer)
以下は、TCP/IP階層モデルです。
- 第1層:ネットワークインターフェイス層/リンク層(Link Layer)
- 第2層:インターネット層(Internet Layer)
- 第3層:トランスポート層(Transport Layer)
- 第4層:アプリケーション層(Application Layer)