物理層
作成:2023-05-01 17:23
更新:2023-05-01 17:23
概要
「物理層」について説明したページです。「物理層」は、通信ネットワークの階層モデルの最下層です。
用語
「物理層」(physical layer、PHY、第1層、レイヤ1、L1、layer 1)についての説明です。
生徒
物理層って何ですか?
先生
物理層とは、通信ネットワークの階層モデルの最下層で、装置や伝送媒体の物理的な形状や仕様、信号形式などを定めた規約です。
生徒
物理層の役割は何ですか?
先生
物理層の役割は、データを電気信号や光信号、無線信号などに変換し、一対の機器間でビット単位のデジタル信号の送受信を行うことです。
生徒
物理層の例はどのようなものがありますか?
先生
生徒
物理層は何のために必要なのですか?
先生
物理層は、伝送媒体(電気信号や光)上にてビット転送を行うための物理コネクションを確立・維持・解放する電気・機械・機能・手続き的な手段を定義することで、通信を可能にするために必要です。
まとめ
「物理層」(physical layer、PHY、第1層、レイヤ1、L1、layer 1)は、通信ネットワークの階層モデルの最下層であり、データを電気信号や光信号、無線信号などに変換して、一対の機器間でビット単位のデジタル信号の送受信を行います。
具体的には、伝送媒体(電気信号や光)上でビット転送を行うための物理コネクションを確立・維持・解放するための手段を定義します。
例えば、有線LANで最も利用されているイーサネットや、無線LANで利用されるWi-Fiなどが物理層に含まれます。
物理層は、上位層であるデータリンク層やネットワーク層で使用されるプロトコルに対して、信号伝送に必要な物理的な手順を提供する役割を担っています。
以下は、OSI参照モデルです。
- 第1層:物理層(Physical Layer)
- 第2層:データリンク層(Data Link Layer)
- 第3層:ネットワーク層(Network Layer)
- 第4層:トランスポート層(Transport Layer)
- 第5層:セッション層(Session Layer)
- 第6層:プレゼンテーション層(Presentation Layer)
- 第7層:アプリケーション層(Application Layer)
以下は、TCP/IP階層モデルです。
- 第1層:ネットワークインターフェイス層/リンク層(Link Layer)
- 第2層:インターネット層(Internet Layer)
- 第3層:トランスポート層(Transport Layer)
- 第4層:アプリケーション層(Application Layer)