SRAM

作成:2023-05-11 20:23
更新:2023-05-11 20:23
概要
「SRAM」について説明したページです。「SRAM」は、読み書き可能な半導体メモリの一種で、電源が供給されている限りデータを保持することができます。

用語

「SRAM」(エスラム、Static Random Access Memory、スタティックRAM、Static RAM)についての説明です。

student
生徒

SRAMについて教えてください。

teacher
先生

SRAMは、「スタティックRAM(Static RAM)」の略称で、読み書きが可能な半導体メモリの一種です。SRAMは、電源が供給されている限り、データを保持することができます。

student
生徒

SRAMとDRAMの違いは何ですか?

teacher
先生

SRAMとDRAMの主な違いは、速度、消費電力、価格、集積度です。SRAMは高速であり、データの読み書きが迅速に行えます。また、消費電力も比較的低いです。しかし、SRAMはDRAMと比べて容量あたりの価格が高く、集積度が低い(狭い場所にたくさん作れない)という欠点があります。

student
生徒

SRAMはどのような場面で使われますか?

teacher
先生

SRAMは、高速かつ低消費電力な特性を活かして、キャッシュメモリなどによく使用されます。キャッシュメモリは、プロセッサCPU)と主記憶(メインメモリ)の間に配置され、プロセッサが頻繁にアクセスするデータを一時的に保持する役割を担っています。SRAMはアクセス速度が速いため、CPUが必要なデータに素早くアクセスできるようになります。

student
生徒

なるほど、SRAMはキャッシュメモリなどに使われるんですね。でも、価格が高いということは、コンピュータのメモリ全体にSRAMを使うのは難しいんですか?

teacher
先生

そうですね、SRAMは高価であるため、大容量のメモリを必要とする場合にはコストの問題があります。そのため、コンピュータのメモリ全体にSRAMを使用するのは難しいです。

student
生徒

そうなのですね。

teacher
先生

一般的に、コンピュータのメモリシステムでは、容量の大部分はDRAM(ダイナミックRAM)が担っています。DRAMはSRAMに比べて容量あたりの価格が低く、集積度も高い(狭い場所にたくさん作れる)ため、大容量メモリとして使用されています。ただし、SRAMは高速かつ低消費電力であるため、キャッシュメモリなどの高速アクセスが必要な部分に使用されます。

student
生徒

特徴が違うものを上手く組み合わせているのですね。

teacher
先生

そうです。コンピュータのメモリシステムでは、SRAMとDRAMを組み合わせることで、高速性と容量の両方をバランスよく実現しています。このように、異なる特性を持つメモリを組み合わせることで、効率的なメモリシステムが構築されています。

まとめ

「SRAM」(エスラム、Static Random Access Memory、スタティックRAM、Static RAM)は、読み書き可能な半導体メモリの一種です。

電源が供給されている限り、データを保持することができます。

高速であり低消費電力な特性を持ち、キャッシュメモリなどによく使用されます。

ただし、価格が高く、集積度が低いという欠点もあります。

コンピュータのメモリシステムでは、主にDRAMと組み合わせて使用され、高速性と容量の両方をバランスよく実現しています。

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