モックアップ

「モックアップ」は、設計・デザイン段階で試作される実物大の模型や試作品で、実際の製品と同じように外見を再現して作られます。見た目や配置の確認を目的としており、内部の動作や仕組みは考慮されません。工業製品やソフトウェアなど、多くの製品においてモックアップが使われます。

モックアップとプロトタイプは、似たようなものですが異なる点があります。モックアップは、外観や配置を確認するために作られますが、内部の動作や仕組みには着目しません。一方、プロトタイプは、実際に動作する仕組みを模擬することを目的として作られます。つまり、モックアップは外観の確認、プロトタイプは機能の確認に重点が置かれます。

モックアップは、設計・デザイン段階での確認に主に使われます。例えば、建築物の設計においては、実際に建設する前にモックアップを作成し、配置やデザインを確認することがあります。また、ソフトウェア開発においては、ユーザーインターフェースの設計にモックアップが使われます。これにより、開発者や関係者が仕様を確認し、修正や改善を行うことができます。