MD5

作成:2023-04-05 21:37
更新:2023-04-05 21:37
概要
「MD5」について説明したページです。「MD5」は、ハッシュ関数の一種で、128ビットのハッシュ値を生成します。

用語

「MD5」(Message Digest 5)についての説明です。

説明

student
生徒

MD5って何ですか?

teacher
先生

MD5は、任意の長さの文章から128ビットのハッシュ値を生成する規格で、ハッシュ関数の一種です。多くの場合、32桁の16進数で表されます。

student
生徒

ハッシュ関数って何ですか?

teacher
先生

ハッシュ関数は、与えられたデータから一定の長さのビット列を生成する関数で、同じデータに対しては常に同じハッシュ値が生成されるという性質を持っています。

student
生徒

ハッシュ値って何ですか?

teacher
先生

ハッシュ値は、データから生成される固定長の文字列で、そのデータを識別するための一意な値です。例えば、パスワードを保存する際に、そのパスワードのハッシュ値を保存しておくことで、実際のパスワードを保存することなく、ログイン時にパスワードが正しいかどうかを確認することができます。

student
生徒

MD5はどんなときに使われますか?

teacher
先生

MD5は、データの改ざん検知やパスワードの保存などに利用されます。例えば、ファイルが改ざんされていないかどうかを確認する場合、MD5ハッシュ値を計算しておき、ファイルが改ざんされていないかどうかをそのハッシュ値を比較することで確認できます。また、パスワードを保存する場合にも、パスワードの実際の値を保存するのではなく、MD5ハッシュ値を保存することで、パスワードを知らない人による不正アクセスを防ぐことができます。

student
生徒

MD5は暗号化に使われるんですか?

teacher
先生

MD5は、暗号学的ハッシュ関数として使われることがありますが、現在では安全性が疑われるようになっており、暗号化には使用されません。暗号化には、より強力なセキュリティが必要なSHA-2SHA-3といったハッシュ関数が使用されます。

student
生徒

SHAって何ですか?

teacher
先生

SHAは、Secure Hash Algorithmの略で、MD5と同じくハッシュ関数の一種です。SHAは、SHA-1、SHA-2、SHA-3など、いくつかの種類があります。現在はSHA-2やSHA-3が推奨されています。

student
生徒

SHAとMD5の違いは何ですか?

teacher
先生

SHAとMD5は、両方ともハッシュ関数ですが、SHAはより強力なセキュリティを持っているため、より安全なハッシュ値を生成できます。また、SHAは、MD5よりも衝突が起こりにくいため、より信頼性の高いハッシュ値を生成することができます。

student
生徒

MD5が安全性が疑われるのに、なぜ今でも使われているのですか?

teacher
先生

MD5は、現在でもデータの改ざん検知やパスワードの保存などに広く使われていますが、より安全性の高いハッシュ関数が存在するため、新しいシステムでの利用は避けられることが多くなっています。しかし、過去に作成されたシステムや過去のデータの整合性を保つために、現在でも使われ続けている場合があります。ただし、MD5を利用する場合は、十分なセキュリティ対策を行う必要があります。

まとめ

「MD5」(Message Digest 5)は、128ビットのハッシュ値を生成するハッシュ関数の一種で、任意の長さの入力データから一意な固定長の値を算出することができます。

ただし、現在はセキュリティ上の問題が指摘されており、暗号学的ハッシュ関数としての利用は推奨されていません。

しかし、MD5はデータの改ざん検知やパスワードの保存などには広く利用されています。

過去に作成されたシステムや過去のデータの整合性を保つために、現在でも使用されている場合がありますが、より安全性の高いハッシュ関数が存在するため、新しいシステムでの利用は避けられることが多くなっています。

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