MD5
用語
「MD5」(Message Digest 5)についての説明です。
説明
MD5って何ですか?
ハッシュ関数って何ですか?
ハッシュ関数は、与えられたデータから一定の長さのビット列を生成する関数で、同じデータに対しては常に同じハッシュ値が生成されるという性質を持っています。
ハッシュ値って何ですか?
MD5はどんなときに使われますか?
MD5は、データの改ざん検知やパスワードの保存などに利用されます。例えば、ファイルが改ざんされていないかどうかを確認する場合、MD5ハッシュ値を計算しておき、ファイルが改ざんされていないかどうかをそのハッシュ値を比較することで確認できます。また、パスワードを保存する場合にも、パスワードの実際の値を保存するのではなく、MD5ハッシュ値を保存することで、パスワードを知らない人による不正アクセスを防ぐことができます。
MD5は暗号化に使われるんですか?
SHAって何ですか?
SHAは、Secure Hash Algorithmの略で、MD5と同じくハッシュ関数の一種です。SHAは、SHA-1、SHA-2、SHA-3など、いくつかの種類があります。現在はSHA-2やSHA-3が推奨されています。
SHAとMD5の違いは何ですか?
SHAとMD5は、両方ともハッシュ関数ですが、SHAはより強力なセキュリティを持っているため、より安全なハッシュ値を生成できます。また、SHAは、MD5よりも衝突が起こりにくいため、より信頼性の高いハッシュ値を生成することができます。
MD5が安全性が疑われるのに、なぜ今でも使われているのですか?
MD5は、現在でもデータの改ざん検知やパスワードの保存などに広く使われていますが、より安全性の高いハッシュ関数が存在するため、新しいシステムでの利用は避けられることが多くなっています。しかし、過去に作成されたシステムや過去のデータの整合性を保つために、現在でも使われ続けている場合があります。ただし、MD5を利用する場合は、十分なセキュリティ対策を行う必要があります。
まとめ
「MD5」(Message Digest 5)は、128ビットのハッシュ値を生成するハッシュ関数の一種で、任意の長さの入力データから一意な固定長の値を算出することができます。
ただし、現在はセキュリティ上の問題が指摘されており、暗号学的ハッシュ関数としての利用は推奨されていません。
しかし、MD5はデータの改ざん検知やパスワードの保存などには広く利用されています。
過去に作成されたシステムや過去のデータの整合性を保つために、現在でも使用されている場合がありますが、より安全性の高いハッシュ関数が存在するため、新しいシステムでの利用は避けられることが多くなっています。