セマフォ
用語
「セマフォ」(semaphore)についての説明です。
説明
セマフォって何ですか?
セマフォとは、コンピュータで並列処理を行う際に、共有資源の利用を制御する仕組みの一つです。
共有資源って何ですか?
共有資源とは、複数のプログラムが同時にアクセスすることがあるもので、例えばファイルやメモリなどです。複数のプログラムが同時にアクセスすると、問題が起きる場合があります。例えば、同時にファイルに書き込みを行うと、データが破損する可能性があります。そこで、共有資源の利用を制御する仕組みであるセマフォが使われます。
セマフォはどのように使われるのですか?
セマフォは、共有資源のうち現在利用可能な数を表す値で、プログラムが資源を占有するときはセマフォの値から1を減じ、処理が終わって解放する際には1を加えます。このようにして、セマフォは共有資源の排他制御や同期を行います。
排他制御と同期って何ですか?
排他制御とは、同じ資源に対して同時にアクセスすると問題が起きる場合に、一度にアクセスできるプログラムを1つだけにすることです。同期とは、複数のプログラムが協調して処理を行うために、タイミングや順序を合わせることです。
セマフォの例は何ですか?
例えば、3つのプリンターがある場合、複数のプログラムが印刷を依頼すると、4つ目のプログラムからは待機しなければなりません。そこで、セマフォを使って、印刷を行えるプログラムの制約を設けます。
まとめ
「セマフォ」(semaphore)とは、コンピュータで並列処理を行う際に、共有資源の利用を制御する仕組みの一つです。
共有資源とは、複数のプログラムが同時にアクセスすることがあるもので、例えばファイルやメモリなどがあります。
セマフォは、共有資源のうち現在利用可能な数を表す値で、プログラムが資源を占有するときはセマフォの値から1を減じ、処理が終わって解放する際には1を加えます。
このようにして、セマフォは共有資源の排他制御や同期を行います。
セマフォは、複数のプログラムが競合することを防ぎ、処理の安定性や効率性を向上するために重要な役割を果たします。