セマフォ

作成:2023-04-02 17:53
更新:2023-04-02 17:53
概要
「セマフォ」について説明したページです。「セマフォ」は、共有資源の利用を制御する仕組みの一つで、現在利用可能な数を表す値のことです。
読みや異名
セマフォ semaphore

用語

「セマフォ」(semaphore)についての説明です。

説明

student
生徒

セマフォって何ですか?

teacher
先生

セマフォとは、コンピュータで並列処理を行う際に、共有資源の利用を制御する仕組みの一つです。

student
生徒

共有資源って何ですか?

teacher
先生

共有資源とは、複数のプログラムが同時にアクセスすることがあるもので、例えばファイルやメモリなどです。複数のプログラムが同時にアクセスすると、問題が起きる場合があります。例えば、同時にファイルに書き込みを行うと、データが破損する可能性があります。そこで、共有資源の利用を制御する仕組みであるセマフォが使われます。

student
生徒

セマフォはどのように使われるのですか?

teacher
先生

セマフォは、共有資源のうち現在利用可能な数を表す値で、プログラムが資源を占有するときはセマフォの値から1を減じ、処理が終わって解放する際には1を加えます。このようにして、セマフォは共有資源の排他制御や同期を行います。

student
生徒

排他制御と同期って何ですか?

teacher
先生

排他制御とは、同じ資源に対して同時にアクセスすると問題が起きる場合に、一度にアクセスできるプログラムを1つだけにすることです。同期とは、複数のプログラムが協調して処理を行うために、タイミングや順序を合わせることです。

student
生徒

セマフォの例は何ですか?

teacher
先生

例えば、3つのプリンターがある場合、複数のプログラムが印刷を依頼すると、4つ目のプログラムからは待機しなければなりません。そこで、セマフォを使って、印刷を行えるプログラムの制約を設けます。

まとめ

「セマフォ」(semaphore)とは、コンピュータで並列処理を行う際に、共有資源の利用を制御する仕組みの一つです。

共有資源とは、複数のプログラムが同時にアクセスすることがあるもので、例えばファイルやメモリなどがあります。

セマフォは、共有資源のうち現在利用可能な数を表す値で、プログラムが資源を占有するときはセマフォの値から1を減じ、処理が終わって解放する際には1を加えます。

このようにして、セマフォは共有資源の排他制御や同期を行います。

セマフォは、複数のプログラムが競合することを防ぎ、処理の安定性や効率性を向上するために重要な役割を果たします。

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