ミューテックス
用語
「ミューテックス」(mutex、mutual exclusion)についての説明です。
説明
ミューテックスって何ですか?
ミューテックスは、コンピュータで複数のプログラムが同時に実行される際に、資源の排他制御や同期を行う仕組みの一つです。つまり、複数のプログラムが同じ資源を同時にアクセスするのを防ぐためのものです。
ミューテックスとは、どんな意味の言葉ですか?
ミューテックスは、「mutual exclusion」(相互排他)の略語です。つまり、同時に一つのプログラムの流れのみが資源を占有し、他の使用を排除することを意味します。
ミューテックスって、どういう時に使うんですか?
ミューテックスは、複数のプログラムが同時にアクセスする必要のある共有リソース(たとえば、ファイルやデータベース)を扱う際に使われます。例えば、複数のプログラムが同じファイルに書き込みを行う場合、ミューテックスを使ってファイルへのアクセスを制御することができます。
ミューテックスってどうやって使うんですか?
ミューテックスは、ロックとアンロックという操作で資源の占有と解放を行います。具体的には、複数のプログラムが同じ資源にアクセスする前に、ミューテックスをロックすることで、他のプログラムからのアクセスを排除します。そして、その資源の処理が終わった後に、ミューテックスをアンロックして、他のプログラムからのアクセスを許可します。
ロックされたミューテックスは、どのような状態になるのですか?
ロックされたミューテックスは、その所有者以外のプログラムの流れがアンロックするまで待機する必要があります。つまり、他のプログラムはそのミューテックスを使用できず、排他的に占有されます。
ミューテックスの使い方には種類があるんですか?
まとめ
「ミューテックス」(mutex、mutual exclusion)、コンピュータで並列処理を行う際に複数のプログラム間で資源の排他制御や同期を行うための仕組みです。
ミューテックスは相互排他の略語で、同時に一つのプログラムだけが資源を占有できるように制御することができます。
ミューテックスは、ロックとアンロックの操作によって資源の占有と解放を行い、クリティカルセクションと呼ばれるアトミックな処理を保護することができます。
たとえばC#では、ミューテックスにはローカルミューテックスと名前付きシステムミューテックスがあり、ローカルミューテックスは同じプロセス内のスレッド間で、名前付きシステムミューテックスは異なるプロセス間での排他制御に使用されます。
ミューテックスを使うことで、複数のプログラムが同じ資源にアクセスする際に、データの整合性を保ちつつ正しく処理を行うことができます。