ハッシュ関数
用語
「ハッシュ関数」(hash function、メッセージダイジェスト関数、message digest function、ハッシュアルゴリズム、hash algorithm、要約関数)についての説明です。
説明
ハッシュ関数って何ですか?
ハッシュ関数とは、データを固定長の値に変換する関数です。例えば、パスワードを入力した時に、そのパスワードをハッシュ関数にかけて、固定長の値(ハッシュ値)を得ることができます。
ハッシュ値って何ですか?
ハッシュ値とは、ハッシュ関数によって変換された、固定長の値のことです。同じデータに対しては必ず同じハッシュ値を返し、異なるデータに対しては異なるハッシュ値を返します。
どうしてハッシュ関数が必要なのですか?
ハッシュ関数は、パスワードの保存や改ざん検知などに利用されます。例えば、パスワードを平文で保存すると、データベースが不正にアクセスされた場合、パスワードを知られてしまいます。しかし、パスワードをハッシュ関数にかけてハッシュ値に変換して保存すると、不正にアクセスされてもハッシュ値しか知ることができないため、パスワードを知られる心配がありません。
元のデータを復元することはできないのですか?
はい、ハッシュ関数から元のデータを復元することはできません。ハッシュ関数は、不可逆的な変換を行います。例えば、パスワードをハッシュ関数にかけたハッシュ値から元のパスワードを復元することはできません。そのため、ハッシュ関数を使ってパスワードを保存する場合には、パスワードを忘れた場合に再度取得することができません。
まとめ
「ハッシュ関数」(hash function、メッセージダイジェスト関数、message digest function、ハッシュアルゴリズム、hash algorithm、要約関数)とは、データを固定長の値(ハッシュ値)に変換する関数で、同じデータに対しては必ず同じハッシュ値を返し、異なるデータに対しては異なるハッシュ値を返します。
また、ハッシュ関数から元のデータを復元することはできません。
ハッシュ関数は、主にパスワードの保存や改ざん検知などに利用されます。
パスワードを平文で保存すると、不正アクセスによってパスワードを知られる可能性があるため、パスワードをハッシュ関数にかけてハッシュ値に変換して保存することで、不正アクセスによる被害を軽減することができます。
しかし、ハッシュ関数が完全に安全というわけではなく、暗号技術の研究が進む中で、新たな攻撃手法が見つかる可能性もあるため、注意が必要です。