ハッシュ関数

作成:2023-04-05 22:39
更新:2023-04-05 22:39
概要
「ハッシュ関数」について説明したページです。「ハッシュ関数」は、データを固定長の値(ハッシュ値)に変換する関数です。

用語

「ハッシュ関数」(hash function、メッセージダイジェスト関数、message digest function、ハッシュアルゴリズム、hash algorithm、要約関数)についての説明です。

説明

student
生徒

ハッシュ関数って何ですか?

teacher
先生

ハッシュ関数とは、データを固定長の値に変換する関数です。例えば、パスワードを入力した時に、そのパスワードをハッシュ関数にかけて、固定長の値(ハッシュ値)を得ることができます。

student
生徒

ハッシュ値って何ですか?

teacher
先生

ハッシュ値とは、ハッシュ関数によって変換された、固定長の値のことです。同じデータに対しては必ず同じハッシュ値を返し、異なるデータに対しては異なるハッシュ値を返します。

student
生徒

どうしてハッシュ関数が必要なのですか?

teacher
先生

ハッシュ関数は、パスワードの保存や改ざん検知などに利用されます。例えば、パスワードを平文で保存すると、データベースが不正にアクセスされた場合、パスワードを知られてしまいます。しかし、パスワードをハッシュ関数にかけてハッシュ値に変換して保存すると、不正にアクセスされてもハッシュ値しか知ることができないため、パスワードを知られる心配がありません。

student
生徒

元のデータを復元することはできないのですか?

teacher
先生

はい、ハッシュ関数から元のデータを復元することはできません。ハッシュ関数は、不可逆的な変換を行います。例えば、パスワードをハッシュ関数にかけたハッシュ値から元のパスワードを復元することはできません。そのため、ハッシュ関数を使ってパスワードを保存する場合には、パスワードを忘れた場合に再度取得することができません。

まとめ

「ハッシュ関数」(hash function、メッセージダイジェスト関数、message digest function、ハッシュアルゴリズム、hash algorithm、要約関数)とは、データを固定長の値(ハッシュ値)に変換する関数で、同じデータに対しては必ず同じハッシュ値を返し、異なるデータに対しては異なるハッシュ値を返します。

また、ハッシュ関数から元のデータを復元することはできません。

ハッシュ関数は、主にパスワードの保存や改ざん検知などに利用されます。

パスワードを平文で保存すると、不正アクセスによってパスワードを知られる可能性があるため、パスワードをハッシュ関数にかけてハッシュ値に変換して保存することで、不正アクセスによる被害を軽減することができます。

しかし、ハッシュ関数が完全に安全というわけではなく、暗号技術の研究が進む中で、新たな攻撃手法が見つかる可能性もあるため、注意が必要です。

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