SHA-512
用語
「SHA-512」(Secure Hash Algorithm 512-bit)についての説明です。
説明
SHA-512とは何ですか?
ハッシュ関数とは何ですか?
ハッシュ関数は、任意の長さの入力データを、固定長の出力データに変換する関数です。ハッシュ関数を使用すると、入力データが大きくても、出力データは一定のサイズになります。一般的な用途としては、データの整合性確認やデータの識別に使用されます。
SHA-512は誰が考案したのですか?
SHA-512は、米国家安全保障局(NSA)が考案しました。2001年に、米国標準技術局(NIST)によって、連邦情報処理標準の一つであるSHA-2規格の一部として標準化されました。
SHA-2規格とは何ですか?
SHA-512を使って、どのようにパスワードをハッシュ化するのですか?
SHA-512を使ってパスワードをハッシュ化する場合、まず、ユーザーが入力したパスワードをSHA-512アルゴリズムに入力し、512ビットのハッシュ値を計算します。その後、このハッシュ値をデータベースなどの保存先に保存しておきます。ユーザーがログインするときに、入力されたパスワードを再びSHA-512アルゴリズムに入力し、同じハッシュ値が生成されるかを確認します。パスワード自体は保存せず、生成されたハッシュ値のみを保存するため、データ漏洩時にも安全です。
SHA-512は、SHA-1やMD5よりも強力なセキュリティ機能を持っています。SHA-1やMD5は、現在ではセキュリティ上の問題があるため、より安全なハッシュ関数が必要になっています。SHA-512は、より高いビット数のハッシュ値を生成するため、より強力な暗号化を提供することができます。また、SHA-512は、暗号化処理において高速かつ効率的であるため、大量のデータを扱う場合にも適しています。
SHA-512は、どのような状況で使用されるのですか?
SHA-512は、セキュリティが必要なシステムやアプリケーションで広く使用されています。たとえば、パスワードのハッシュ化、データの整合性確認、デジタル署名、SSL/TLS通信の暗号化方式の一部などが挙げられます。また、SHA-512は、暗号化されたファイルのハッシュ値を生成する場合にも使用されます。
まとめ
「SHA-512」(Secure Hash Algorithm 512-bit)は、任意の長さの原文から固定長の特徴的な値を算出するハッシュ関数(要約関数)の一つで、NSA(米国家安全保障局)が考案し、2001年にNIST(米国標準技術局)によって連邦情報処理標準の一つ(FIPS 180-4)として標準化された「SHA-2」規格の一部として定義されています。
SHA-512は、より高いビット数のハッシュ値を生成するため、より強力な暗号化を提供することができます。
セキュリティが必要なシステムやアプリケーションで広く使用され、パスワードのハッシュ化やデータの整合性確認、デジタル署名、SSL/TLS通信の暗号化方式の一部などに利用されます。