主キー
用語
「主キー」(primary key、プライマリキー、PK)についての説明です。
主キーって何ですか?どういう役割を持っているんですか?
主キーとは、データベースのテーブルにおいて、各レコードを一意に識別するための列(または列の組み合わせ)です。つまり、テーブルの中の特定のデータを区別するためのものです。主キーに選ばれた列は、すべてのレコードが異なる値を持ち、NULL値とすることはできません。例えば、商品テーブルでは商品コードやバーコードなどが主キーになります。
なるほど、主キーはどんな役割があるんですか?
主キーは、データベースの正規化や参照整合性の確保に重要な役割を果たします。正規化とは、データベースの設計を効率的で正確で矛盾のないものにするための手法です。主キーが適切に設定されることで、テーブル内のデータの重複や不正確さを防ぎ、データベースの正確性を高めることができます。
参照整合性とは何ですか?
参照整合性とは、テーブル間の関連付けが正しく行われていることを保証する仕組みです。主キーが設定されている場合、他のテーブルとの参照関係を簡単に設定できるため、データベースの参照整合性を維持することができます。
なるほど、主キーはデータベースの正確性や整合性を保つために大事なんですね。でも、主キーになる列ってどうやって決めるんですか?
主キーになる列は、一意性と不変性がある列を選びます。つまり、その列の値が重複することがなく、変更されることが少ない列を選びます。例えば、商品テーブルであれば、商品コードやバーコードなどが主キーに適しています。ただし、主キーに適した列がない場合は、新たにID列を作成することもできます。
主キーが重要なのはわかりましたが、どうして主キーにNULL値を許さないのですか?
主キーにNULL値を許すと、その列を含むレコードが識別できなくなるためです。主キーは各レコードを一意に識別するためのものであり、一意性がなくなってしまうとデータベースの参照整合性が維持できなくなってしまいます。たとえば、顧客テーブルにおいて、主キーである顧客IDがNULL値を許すと、そのレコードがどの顧客のものなのか識別できなくなり、注文テーブルとの関連付けが正しく行われなくなってしまいます。
まとめ
「主キー」(primary key、プライマリキー、PK)とは、データベースのテーブルにおいて、各レコードを一意に識別するための列(または列の組み合わせ)のことです。
主キーには、重複する値を許さず、NULL値を含めることはできません。
主キーは、データベースの正規化や参照整合性の確保に重要な役割を果たします。
正規化とは、データベースの設計を効率的で正確で矛盾のないものにするための手法です。
参照整合性とは、テーブル間の関連付けが正しく行われていることを保証する仕組みであり、主キーがない場合には参照整合性を確保することができません。
主キーは、データベースの基本的な機能の一つであり、正確かつ効率的なデータ管理に欠かせない要素となっています。